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肖像

グエン・ティー・タイン・アン(Nguyen Thi Thanh An)女史とベトナム農民たちの生活改善への道のり

ベトナム人として初めて在ベトナムCIAR(オーストラリア国際農業研究センター)の首席代表となったグエン・ティー・タイン・アン女史は今も両国の架け橋となりオーストラリアの農業知識を提供し、ベトナムの農民たちの生活改善の一翼を担い続けている。
農民たちと同行する

現在、ハノイの大手スーパー系列店でトレードマークである「モック・チョウ(Moc Chau)安全野菜」が販売されている。ACIAR はこの農産物を栽培する地域の潜在力にいち早く注目し、2008年からべトナム北西部を優先的に発展させるエリアとし、この地域で安全な野菜を栽培する開発プロジェクトを展開した。

この27年間にACIAR は農業経済、栽培、畜産、土壌及び作物の栄養管理、水産物など数多くの分野にわたる約200のプロジェクトに取り組んだが、安全野菜プロジェクはその一つである。

農民たちと共に実際に田畑を視察したことに加え、自身がベトナム人であることから、タイン・アン女史はベトナムの農民の性格、心理、抱えている困難な問題や有利な点を深く理解できた。アン女史は農民と研究した日々を懐かしみ、感慨深く「気候変動の甚大な影響を被ってきたこの地域の農民たちが困難を克服する真面目で勤勉な姿を私たちはこの目で見ることができました。私たちは彼等のために何かをしなければなりませんでした。」と述べた。



在ベトナムACIAR(オーストラリア国際農業研究センター)の首席代表である
グエン・ティー・タイン・アン女史。


ラオ・カイ(Lao Cai)省におけるフィールドトリップに参加するグエン・ティー・タイン・アン女史、幹部たち。撮影:資料

アン女史と同僚たちがベトナムの農民たちの長所、短所を自分の眼で見るフィールドトリップ。撮影:資料


2019年、タイ・グエン地域におけるフィールドトリップに参加した
グエン・ティー・タイン・アン(Nguyen Thi Thanh An)女史と
ACIARA運営最高責任者、 Andrew Campbell 教授(写真左端)、同僚たち。撮影:資料

 



ベトナムは27年間にわたり、農業研究、農村開発、並びに能力開発教育などの分野で ACIAR と協力し成功してきた。
ACIARはベトナム農民たちに欠けている知識、情報、アイデアとマーケット.チャンスを提供した。モック・チョウ安全野菜プロジェクトは典型的なモデルであった。ACIARはモック・チョウ地域の気候条件が栽培に適していると判断し、地域農民たちに野菜を栽培するチャンスがあるかを分析した。


その後ACIARは市場の要求基準に沿った栽培ができる技術を農民たちに提供し、教育した。特にプロジェクトの幹部はスーパーの基準、商品包装方法、人気がある野菜の種類について指導した。

ACIARと協力者たちの努力のお陰でプロジェクトに参加した農民たちは現在、安全野菜の生産技術に大変自信を持っている。今ではACIARのプログラムの成功に続けと地方政府、開発機関、企業がモック・チョウ(Moc Chau)-ヴァン・ホー(Van lucky

ACIARでの特別な任期と各プロジェクトの10年間のビジョン...

タイン・アン女史は2004年からオーストラリア観光・貿易省(DFAT)、在ハノイオーストラリア大使館でパブリック・リレーションズの担当者としてオーストラリア政府の仕事をしていた。
DFATのパブリック・リレーションの業務に携わる中でアン女史はベトナムとオーストラリアの科学者がACIARのプログラムにおいて、農民たちの収入向上支援に積極的な貢献を果たしたことを知った。

「私はこの件に強く心を惹きつけられACIARで働こうと応募を決めました。」アン女史は2007年末にACIARに転職し、それ以来ずっと持ち続けてきたACIARへの愛着を思い浮かべながら語った。そして2015年、アン女史はベトナム人として初めて在ベトナムACIAR首席代表となった。


2018年、オーストラリアのACIAR 事務所で記念写真。
グエン・スアン・フック首相と
ベトナム代表団。撮影:資料

2007年からACIAR に愛着を抱くグエン・ティー・タイン・アン女史は現在に至るまでベトナムの農民たちの生活改善に貢献するためにオーストラリアの農業知識を伝えるプロジェクトに携わっている。

2007年からACIAR に愛着を抱くグエン・ティー・タイン・アン女史は現在に至るまでベトナムの農民たちの生活改善に貢献するためにオーストラリアの農業知識を伝えるプロジェクトに携わっている。


在ベトナムACIAR 事務室におけるグエン・ティー・タイン・アン女史と同僚。
ベトナム科学技術省で仕事をするロビン・ミューディー(Robyn Mudie)在オーストラリア大使と
グエン・ティー・タイン・アン女史。撮影:資料



2020年7月、グエン・ティー・タイン・アン女史は農業分野
におけるベトナム・オーストラリア両国間の友好関係促進に貢献を果たしたことにより、
オーストラリア総督より勲章を授与された。
写真説明:グエン・ティー・タイン・アン女史に勲章を授与するオーストラリア総督より委任されたロビン・ミューディー(Robyn Mudie)オーストラリア大使

ベトナム・オーストラリア両国間の研究協力プロジェクトの
ビジョンを構築するために
ベトナム農業分野、オーストラリア技術について
意見交換をするRobyn Mudie オーストラリア大使、
グエン・ティー・タイン・アン(Nguyen Thi Thanh An)女史と
グエン・ヴァン・ボー(Nguyen Van Bo)博士。



ベトナム・オーストラリア両国間の研究協力プロジェクトのビジョンを構築するためにベトナム農業分野、
オーストラリア技術について意見交換をするRobyn Mudie オーストラリア大使、
グエン・ティー・タイン・アン(Nguyen Thi Thanh An)女史とグエン・ヴァン・ボー(Nguyen Van Bo)博士。

各国のACIAR で働く同僚たちとグエン・ティー・タイン・アン女史。撮影:資料

 

2020年7月、グエン・ティー・タイン・アン女史はオーストラリア総督から農業分野
におけるベトナム・オーストラリア両国間の友好関係促進に貢献したことにより勲章を授与された。
アン女史とACIAR の同僚たちはベトナムの農業発展ニーズとオーストラリアの専門分野と結びつけることによりACIARとベトナムとの10年間の研究協力ビジョンを構築した。

アン女史によると科学技術を伝えることは農民にとって非常に重要なことであるが、このことを実現することは容易ではない。科学者たちは農民たちが生計を立てる手助けとして、科学技術を生活に活かしたいと常に切望している。
しかし農民たちは自分の経験に基づいて耕作し、科学技術の知識を究めたり応用したりすることは珍しい。アン女史は「それで、私と同僚たちの最大の試練は科学者と農民、両者が共通して関心を抱くのは何かを見つけることでした。」と強調した。

オーストラリア・ベトナム両国間の友好関係が戦略的なパートナーシップへと強化されようとした時、農業分野は優先的な協力分野の一つであった。このことはアン女史と同僚たちにとってチャンスであり、また大きな挑戦でもあった。
アン女史は「私の一番の望みはACIARがベトナム農業の強固な発展のニーズに日々応え、農民たちの生活が向上していく一翼を担うことです。」と語った。

文:ホアン・ミン・フオン(Hoang Minh Phuong)、ビック・ヴァン(Bich Van)、
ガン・ハー(Ngan Ha)、タオ・ヴィー(Thao Vy)
 

隈研吾 – 建築専攻のベトナム人学生にインスピレーションを与える人

隈研吾 – 建築専攻のベトナム人学生にインスピレーションを与える人

日本の建築家、隈研吾氏は教育者であり、世界的に有名な建築家です。彼はベトナムで両国間の友好の象徴となる多くのプロジェクトをデザインしてきました。ハノイ建築大学でのセミナー「自然とともに生きる」における講演は、将来建築家を目指すベトナム人学生にインスピレーションと知的エネルギーを与えました。

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