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肖像

グエット・ガ大使 ベトナムの経済統合の旅に随伴

外務省多国間経済協力局の初の女性局長グエン・グエト・ガー(Nguyen Nguyet Nga)大使は同局と共に、ベトナムのASEAN、ASEM、APEC、WTO、 TPPへの加盟や、一連の自由貿易協定(FTA)の成功など、政策統合事業における開拓にあたって多大な痕跡を残しました。
グエット・ガー大使は国が戦争状態にあった時代に育った少女にとって忘れ難い経験をした子供時代を感無量な様子で思い出し、外交官の仕事との運命的な縁について話しました。

大使が中学校に入学した時、つまり1973年にベトナムはパリ協定の交渉のテーブルに加わりました。協定が調印された後、ベトナムは正式に戦争を終結させ、疎開先からの両親と家族と一緒にハノイに戻りました。当時、協定に関する情報は新聞に掲載されていました。 10歳以上の女の子の心の中には「どうして彼らはそんなに上手に交渉で戦争を終わらせることができたのだろう。それは私たちの年代の子供たちにとってはただ夢のような出来事です」という不思議な思いがありました。大使は今でもその日の気持ちを覚えています。

グエン・グエット・ガー大使は外交分野で30年以上の経験を持つベテラン外交官である。大使は「交渉の外交官」と例えられ、過酷で困難な外交という「土俵」で豊富な経験を持つ。


ベトナムの平和は戦争の荒廃を目の当たりにしなければならなかった少女にとって驚きべきことでした。 「個人的には当時の外交官にはとても感心していました。彼らは才能があり、知的すぎると思いました」とグエット・ガー大使は述懐しました。

その日から、彼女は「大人になったら外交官として働き、国がいつも平和で、子供たちが私のような疎開や両親と遠く離れて住む必要がなくなれば…」という純真な考えを心に抱き始めました。

少女の記憶の中には、彼女が今でも思い出す外交のオーラが残っています。それは、当時、南ベトナム臨時革命政府のパリ協定交渉代表団長であったグエン・ティー・ビン女史のイメージです。「ベトナムのアオザイを着たビン女史は、国の歴史的な瞬間を決める交渉の席に座っている知的で勇敢な女性であり、私は彼女を非常に慕っています」と、グエット・ガー大使は外交の仕事に就いた動機を思い出しました。



ASEAN女性リーダーシップサミット2020でグエン・スアン・フック首相、
グエン・ティ・キム・ガン国会議長に同行するグエン・グエット・ガ大使。
写真:資料



12月17日にハノイで開催された国際セミナー「ASEAN共同体結束と積極的な適応:
より強力な共同行動のために2020年を振り返る」でのグエン・グエット・ガ大使。



外交に関する国際セミナーにおけるグエン・クオック・ズン外務副大臣、
ヴ・コアン前副首相、グエット・ガー大使と国際的な友人。



越中首脳会談において習近平中国国家主席・書記長に挨拶するグエット・ガー大使。


女性、平和、安全に関するオンライン国際会議におけるグエット・ガー大使。


ニュージーランド大使館とUNWomenにより共催された
「女性のリーダーシップ」に関する討論会に出席したグエン・グエット・ガー大使。



ベトナム外務省主催の外交イベントにおけるガー大使と国際的な友人たち。


グエン・グエット・ガー大使は現在、ベトナム太平洋経済協力委員会の副委員長、ASEAN国家事務局2020上級顧問の任にある。
グエット・ガー大使は、これまでのところ世界の和平交渉の歴史の中で、ビン女史は交渉団の長となった最初の女性であると述べました。世界の平和と安全の評価において、国連は戦争と平和の解決における女性の役割の観点からベトナムを先行国として評価しています。


「ビン女史は一例であり、外交官として国から与えられた使命を全うするために、私たちを仕事上の困難や試練を克服させる職業のオーラです」とグエット・ンガー大使は述べました。


30年以上前、経済危機で国が困窮し、禁輸措置を取り巻く適切な時期に女子学生が外交の世界に踏み出しましたが、幸いにも彼女に個人的な影響を与えた偉大な教師である故グエン・コ・タク外務大臣から多くを学びました。彼女は後に運命の糸に引かれるように、故グエン・コ・タク外務大臣の末っ子の嫁になりました。

グエット・ガー大使は彼の教え「外交と人生において、嘘をつかないことが重要です」を思い出しました。


具体的には、1999年にグエン・ティー・ビン大使がタイを公式訪問し、当時、副主席であったグエン・ティー・ビン氏の足跡を辿った時、ガー大使は幼い頃からの「偶像」に直接同行しました。タイの上級指導者から国境地域の駐在員まで、彼女の偶像がシンプルで親密な言葉で対話しているのを直接見たことで、グエット・ガー大使はさらに多くの経験を重ねました。

グエット・ガー大使が自分の職業における経験と哲学を持つことができたのは、ベトナム外交分野の先輩に出会い、一緒に暮らす機会があったからです。

 

現在、グエン・グエット・ガ大使はベトナム太平洋経済協力委員会の副議長、
ASEAN2020国家事務局上級顧問。

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ニャチャン市のポーナガル塔を訪問するグエン・グエット・ガー大使とASEAN諸国外務大臣の夫人たち。撮影:資料


ACMECS(エーヤーワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略会議)各指導者夫人の
文廟(ハノイ)訪問に同行するグエット・ガ大使。
写真:資料



ゴック・ソン寺院を訪れるグエット・ガー大使とスーザン・ポンペオ米国務長官夫人。
写真:資料



ハノイ大聖堂を訪れるグエット・ガー大使とフィリピン外相夫人。
 

ベトナムが14の戦略的パートナーシップ、11の包括的なパートナーシップを確立し、ASEAN経済共同体への参加を成功させたことは、グエット・ガー大使と多国間経済協力局の重要な功績による素晴らしい成果である。
グエット・ガー女史が覚えているベトナムの経済統合の行程での思い出の一つは、2007年にベトナムが正式にWTOに加盟した時、各国の指導者たちはベトナムを小さな川から大きな海になったと述べたことです。当時、多国間経済協力部の仕事の一つは、東シナ海とメコン問題をアセアンフォーラムに提出し、ベトナムのスタンスを支持してもらうために50以上の加盟国を動かすことことでした。


彼女の意見では、まず第一に、良い外交官であるためには寛大な人でなければなりません。外交とは自分があらゆる人の元に行き、あらゆる人と繋がることでより多くの友達を持ち、パートナーを増やすことです。そして、より多くの友達を持ちたいのなら、思いやりと誠実な心で相手の心に入り込まなければなりません。

グエット・ガー大使によれば、外交は人と人との間の社会関係の頂点です。しかし、より高いのは国家、民族の間です。したがって、パートナーを国とつなぎ、友人を国と繋ぐには私たちは心から接しなければなりません。心だけが心に触れることができます。


文:タオ・ヴィー(Thao Vy)
写真:ヴィエット・クオン(Viet Cuong)

隈研吾 – 建築専攻のベトナム人学生にインスピレーションを与える人

隈研吾 – 建築専攻のベトナム人学生にインスピレーションを与える人

日本の建築家、隈研吾氏は教育者であり、世界的に有名な建築家です。彼はベトナムで両国間の友好の象徴となる多くのプロジェクトをデザインしてきました。ハノイ建築大学でのセミナー「自然とともに生きる」における講演は、将来建築家を目指すベトナム人学生にインスピレーションと知的エネルギーを与えました。

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