2020年は10ヶ月が経過したが、新型コロナウィルス感染症のパンデミックと長引く石油価格の低迷という「二重危機」の前に揺れ動く世界の石油ガス会社が数多い中で、ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)は生産と経営のペースを維持している。
2020年の初めから現在に至るまで、世界の石油・ガス業界の状況はかつてないほど暗くなっている。新型コロナウイルス感染症により石油価格が急落し、英国の石油グループBPは石油市場は長期にわたって下落し、もはや「石油会社」を維持することは困難だと予測し、特に探査分野における200億ドル相当の資産の売却を選択した。サウジアラビアの「巨大な」石油グループであるサウディアラムコグループは、2020年上半期に利益の50%を失った。また米国では世界一位の石油・ガス会社、ExxonMobilはダウジョーンズ産業指数から除外され、2021年までに480億米ドルの予算不足に直面している。
国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、2020年の全世界の石油およびガスへの投資は30%減少して3,284億米ドルになった。IEAは現在の収益の低迷の中で各石油ガス会社は投資を削減せざるを得ないであろうと述べた。
2020年の初めから現在に至っても、一流の機関から最も楽観的な経済専門家まで、世界の石油ガス業界に対する明るい評価はほとんどない。2020年9月中旬に至っても、新型コロナの流行が収まる兆候はなく、世界的な景気後退または停滞を示している。ビジネス、特にグローバルサプライチェーンのビジネスは大きな影響を受けた。ペトロベトナムも例外なく、システム全体で世界に深く統合されたビジネスである。
2020年の8か月間、新型コロナの複雑な進展を経て、ペトロベトナムのほとんどすべての分野での生産および事業活動に大きな影響を及ぼしたが、ベトナム石油グループは依然として生産活動の進捗を維持している。主な事業は石油・ガス開発計画の8.2%を超え、プラスの利益を達成し、国家予算に45兆ドンの貢献をし、ベトナム経済への戦略的製品の供給を確保している。これらの数字は、世界の石油ガス市場が需要の減少と供給の増加の両面に圧力をかけられている状況を鑑みると、特別な印象を抱かざるを得ない。