WHOのテドロス事務局長は10日、スイスのジュネーブで開いた定例の記者会見で、「今週、新型コロナウイルスの感染者の数は2000万人、死者の数は75万人に達するだろう」と述べ、世界各地で感染が広がり続けていることに懸念を示しました。
一方で、東南アジアのメコン川流域の国々やニュージーランド、ルワンダなどでは、早い段階でウイルスを封じ込めることができたと紹介し、「各国のリーダーは対策を加速し、市民はそれに応じる必要がある」と述べました。
また危機対応を統括するライアン氏は、日本の状況について、ヨーロッパ諸国と同じように感染が再び広がりつつあるとする一方、日本政府が呼びかけている「3密」を避ける対策は「科学に基づいたもので称賛に値する」と評価しました。
このほかテドロス事務局長は、大規模な爆発で甚大な被害が出ている中東レバノンに対して、170万ドル、日本円でおよそ1億8000万円分のマスクや防護用のガウンなどを送ると共に、レバノン政府と連携して、心に傷を負った人たちのケアにあたると述べました。(NHK)