この総会は、第14回党大会の準備という重要な意味を持っています。トー・ラム党書記長が議長を務め、開会の挨拶を行いました。
今回の総会では、3つの大きなテーマが話し合われます。1つ目は第14回党大会の準備作業、2つ目は国家改革・刷新継続のための政治的・法的基盤の創設、そして3つ目は幹部工作についてです。
開会の挨拶でトー・ラム党書記長は、総会の特別重要性を強調しました。「第13期の成果と限界を客観的に評価し、40年間の社会主義志向の刷新事業から教訓を導き出すことが重要」と述べています。トー・ラム書記長は次のように語りました。
(テープ)
「次期任期では、科学技術、イノベーション、デジタル変革を基盤とした迅速で持続可能な発展を目指します。社会主義志向市場経済制度をさらに完善し、近代的な公共統治・行政サービス体制を構築していきます。また、国家の独立と主権を守り、政治・社会の安定を維持するための大きな方針を打ち出します。新たな情勢の下で、強固な国民あげての国防・安全保障を構築し、国際社会との統合をより積極的、全面的、実質的に進めていく必要があります」
特に重要とされているのが人事工作です。党書記長は「第14期中央委員会の人事は、次期任期全体の成否に直接影響を与える」と強調し、慎重な検討を求めました。
また、党建設について、「党規約は法的枠組みだけでなく、党規律の魂であり、全党の団結・統一を維持する基盤」と位置づけています。
トー・ラム党書記長はさらに、次のように述べました。
(テープ)
「短期間で膨大な作業を完了するため、各中央委員には高度な責任感を発揮していただく必要があります。英知を結集し、民主的で率直、客観的な討議を行ってください。何よりも国家・民族の利益を最優先に考えなければなりません。局部的な利益や個人的感情は、政策決定の質に悪影響を与えてはなりません。今回の総会での各意見は、単なる文書作成だけでなく、2030年、そして2045年、2050年への展望を持つベトナム共産党の戦略路線形成においても重要な役割を果たすのです」
注目すべきは、この総会が予定より約3か月早く召集されたことです。これは、第14回党大会への準備を包括的かつ綿密に行うための迅速な対応を表しています。
総会は、政治システムと行政システムの両方で組織機構の刷新が進められている中で開催されており、より人民に近く、人民により良く奉仕する統治制度の確立に向けた党の高い決意を示すものとなっています。
(VOVWORLD)