ベトナムの国会は13日、来年・2026年の経済社会発展計画を可決し、GDP成長率10%以上を目指すことを決めました。
決議は議員433人のうち429人の賛成、90.51%の支持で可決されました。
決議では、経済の安定を維持しながらインフレを抑制し、成長を促進することを優先するとしています。また、デジタル化や科学技術を活用した成長モデルへの転換、質の高い人材の育成、社会保障の充実、環境保護なども掲げています。
来年の具体的な目標としては、GDP成長率を10%以上とするほか、1人当たりGDPを5,400ドルから5,500ドルに引き上げ、GDPに占める製造業の割合を約25%とすることなどが盛り込まれました。
また、物価上昇率は平均で4.5%程度に抑え、労働生産性は平均8.5%の伸びを目指します。貧困世帯の割合は1ポイントから1.5ポイント減らすとしています。
この日の国会では、公務員法案についても討論が行われました。
北部フート省選出のダン・ビック・ゴック議員はこの法案について次のように語りました。
(テープ)
「公立組織での職位の設定について、政府が指導できるよう法律に明記すべきです。そうすれば、実情に合った適切な人事配置ができるようになり、人事の透明性と公平性も高まります。公立組織の運営の質と効率が向上し、公共サービスの質も良くなって、国民の高まる期待に応えられるようになります」
また国会はこの日、来年度の国家予算案についても可決しています。
(VOVWORLD)