タイ族の豊作祈願の儀式

豊作を祈る祭りはティン・ドゥック(タイ・グエン省)のタイ族の農業耕作に関連する最も重要な儀式です。 豊作祈願の儀式は祭りの一部であり、主に天と地と神々に犠牲を捧げ、豊かな収穫を神々に感謝することを目的としています。
 
タイ族の言葉では「野原に行く」は「ロン・トン」と呼ばれています。ロン・トン祭はタイ族の伝統的特徴を備えた宗教活動で、キン族のティック・ディエン儀式と似ています。

ロン・トン祭りは豊作と健康、新年が順調に過ごせるよう祈願すると共に、生殖、出産、繁栄信仰という多くの要素があります。ロン・トン祭の中で豊作祈願の儀式は順調な天候、木々の成長、豊作、村人の健康と幸福、そして村の平和を祈る上で非常に重要な部分です。

豊作を祈る儀式を始める前に、村の大きな仕事としてティン・ドゥックのタイ族の村は天と地、村の守護神に線香、花、そして供物を捧げ、順調な天候や耕作、平和、すべてが順調に送れるよう各守護神に祈ります。儀式はシャーマン、或いはシャーマンか村長から委託されたカリスマ性のある人によって執り行われます。

テン師が祝福を行った後、儀式の最後は下界に代わってテンから豊作祈願を神々に送り届けるタイ族の12の道のりの物語から抜粋を披露します。豊作を祈る儀式が終わると、多くの伝統的な民間遊戯や様々な遊びがありますが、最も有名なのはトゥン・コン遊びです。この遊びは村の人々によればテクニックが必要だそうです。 誰かがボールを投げて紙を破ると、その年、村人たちは豊かな収穫を得ることができ、天候に恵まれます。豊作を祈る儀式には地域社会の結束という意味もあり、天と地、陰と陽の調和の中での健康、充実した生活、繁栄の祈願という村人の願望を表しています。
豊作祈願の儀式に入る前に服を準備するテン師。
村人が天と地、氏族の守護神に捧げる豊作祈願の儀式。
テン師が豊作祈願の儀式に準備する品々。
儀式の終わりは下界に代わり豊作祈願を神々に届ける古代のテンの抜粋。
タイ族の豊作祈願の儀式に欠かせない供物。
シャーマン、或いはシャーマンか村長から委託されたカリスマ性のある人によって執り行われる儀式。
テンを歌うため伴奏者。
シャーマンの後で銅鑼、ゴング、木魚、タンバリンを持って、木の周りを歩く氏族の代表者たち。
豊作祈願の儀式に欠かせないテンのメロディー。
下界に代わってテンから天に送られる古代のテンの歌。
  • 文、撮影:ミン・フオン

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