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BRICS財務相、IMF改革訴え

IMFは12月の理事会で、拠出金と議決権を規定するクォータ制の改正について議論する予定です。

中国、ロシア、ブラジルなどの新興国で構成する「BRICS」の財務相は5日発表した共同声明で、国際通貨基金(IMF)の改革を求めました。米欧先進国主導の体制は時代錯誤と指摘し、途上国の発言力を強化すべきとしました。

IMFは12月の理事会で、拠出金と議決権を規定するクォータ制の改正について議論する予定です。

BRICSの財務相はIMF改革について、初めて統一見解を示した。共同声明は「クォータの再編成は、最貧国のクォータシェアを守りつつ、世界経済における加盟国の相対的な立場を反映すべきだ」とし、新方式では途上国のクォータを増やすべきと指摘しました。

「現在の世界秩序にそぐわない時代錯誤の第二次世界大戦後の紳士協定を乗り越え、実力主義に基づく選考プロセスを十分に尊重した上で、IMFの運営に地域の代表権を強化しなければならない」と述べました。

財務相会合の開催国ブラジルの当局者によりますと、低所得国の意見がより反映されるために、通貨の相対的な価値を考慮し、経済生産や購買力でウェート付けした新たな算定方法を求める意見が出たということです。(ロイター)

(VOVWORLD)


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