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英政府 ワクチン開発の研究チームに57億円余助成へ 新型コロナ

(VOVWORLD) - 研究チームでは来月中旬までをめどに18歳から55歳までの健康な人を対象に開発中のワクチンを打ち、安全性などを確かめた後、試験の対象を高齢者も含め数千人の規模に拡大する計画だということです。
新型コロナウイルスのワクチンの開発をめぐってイギリス政府は、オックスフォード大学など国内の2つの研究チームに対し「開発の最先端にいる」として日本円で57億円余りを助成すると発表し、早期の開発に期待を示しました。

イギリスのハンコック保健相は21日、記者会見で「われわれはワクチン開発のためにすべてをかける覚悟だ」と述べ、オックスフォード大学とインペリアル・カレッジ・ロンドンの2つの研究チームに対し、開発の最先端にいるとして合わせて4250万ポンド、日本円にして57億円余りを助成すると発表しました。


このうちオックスフォード大学の研究チームは今月23日から臨床試験を始めるということです。

研究チームでは来月中旬までをめどに18歳から55歳までの健康な人を対象に開発中のワクチンを打ち、安全性などを確かめた後、試験の対象を高齢者も含め数千人の規模に拡大する計画だということです。

ワクチンを大量に生産できる体制の構築も並行して進めるということです。

研究チームでは、すべてうまくいけばことし9月にもワクチンの生産を始められる可能性があるとしています。

WHO=世界保健機関によりますと、世界では中国やアメリカの研究機関や企業など5つのチームがすでにワクチンの臨床試験を進めています。

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