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米各地で「アジア系差別を無くそう」抗議集会

(VOVWORLD) -アメリカで、アジア系の住民に対する差別や暴力事件が相次いでいることを受けて全米各地で抗議集会が開かれ、参加者は現状に危機感を表し、差別の根絶を呼びかけました。

アメリカではアジア系の住民が被害者となる暴力事件が相次いでいて、今月中旬には、南部ジョージア州のマッサージ店などで男が銃を発砲し、アジア系の住民6人を含む8人が死亡する事件が起きるなど、住民の不安が高まっています。

こうした中、27日、アジア系への差別に対する抗議集会がアメリカ各地で開かれました。

このうち、銃撃事件のあったジョージア州では、参加者が「アジア系差別を無くそう」とか「次にねらわれるのは私なのか」などと書かれたプラカードを掲げてアトランタ郊外の路上に集まり、現状への危機感を訴えました。

また、西部カリフォルニア州ロサンゼルスで開かれた集会では、こうした差別の中には新型コロナウイルスに関連して差別的な発言などを受けるケースもあることから、参加者たちは「私はウイルスではない」とか「ヘイトこそウイルスだ」などと書かれたプラカードを掲げ、差別の根絶を訴えました。

ロサンゼルスの集会に参加した男性は「沈黙させられるのはもうたくさんです。この国を愛する同じアメリカ人であることを訴えたい」と話していました。

アジア系に対する差別を監視している団体によりますと、アメリカ全体で先月までのおよそ1年間に差別や暴行の被害を受けたという報告は3700件を超え、このうち40%ほどが中国系の住民で、6%余りが日系や日本人だったということです。(NHK)

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