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第12回ベトナム東部海域に関する国際シンポジウム

16日午前、ハノイで、ベトナム外交学院、ベトナム東部海域研究支援基金、ベトナム法律家協会の共催により、第12回ベトナム東部海域に関する国際科学シンポジウムが行われました。
第12回ベトナム東部海域に関する国際シンポジウム - ảnh 1 ブイ・タイン・ソン外務次官
シンポジウムには在ベトナム12カ国の大使をはじめ、外国の20あまりの外交機関の代表が出席した他、30カ国と地域から演説者60人を含む400人あまりの代表がオンライン形式で参加しました。
シンポジウムでブイ・タイン・ソン外務次官が発言に立ち、「ベトナム東部海域(南シナ海)の情勢が複雑に推移し、地域の平和、安定、協力にマイナス影響をもたらしている。その中に大国間の地政学関連の競争や、国際法に合致しない一方的な行為、ベトナム東部海域の軍事化などの問題が浮上し、状況を複雑化させるとともに、対話と協力の推進へ向けての外交的努力を妨げている」と強調しました。これらの試練を乗り越えるため、当事者は対話、協力の精神を掲げ、国際法に従って、相違点やベトナム東部海域での紛争の解決を目指す平和的措置の模索に取り組まなければならないとしています。ソン次官は次のように語りました。

「協力の推進に有利な環境をつくる必要があります。これを実現するため、ベトナム東部海域問題に関する地域内外の各国間の戦略的相互信頼を築かなければなりません。信頼醸成の方法が様々ありますが、政策の明確化、国際法の規定の遵守、責任ある行動は最も重要なことです。」
このように語ったソン次官は各国に対し、地域の安全保障メカニズムにおけるASEANの中核的な役割の発揮、ASEANのインド・太平洋の協力ビジョンを支持し、ASEANと中国によるCOC=海上行動規範の早期作成に条件を作り出すとともに、ベトナム東部海域の原状変更を目指す一方的な民事的・軍事的行動をとならいよう要請しました。さらに、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約を遵守し、ベトナム東部海域での当事者の合法的な権利を尊重すべきであるとしています。
ソース:VOV

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