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生物多様性の会議 COP15 開催地を中国からカナダへ

(VOVWORLD) - 今年、中国で開催される予定だった生物の多様性の保護を話し合う国連の会議COP15について、生物多様性条約の事務局は開催地をカナダに変更してことし12月に開催すると発表しました。COP15は中国国内などで新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、開催が延期になっていました。

生物の多様性をどう守るかを話し合う国連の会議COP15は中国が議長国を務めていて、2010年に採択された「愛知目標」に代わる新たな目標の採択を目指しています。

当初は、おととしに中国南西部の昆明で開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期され、去年10月にオンラインでの会議が開かれたあと、ことし4月から5月にかけて昆明で対面での会議が開かれる予定でした。しかし、中国国内で新型コロナウイルスの感染が広がるなか、再び延期となっていました。
こうした中、国連の生物多様性条約の事務局は21日、COP15の開催地をカナダのモントリオールに変更し、ことし12月5日から17日にかけて開催すると発表しました。
議長国は引き続き中国が務めるということで、ロイター通信は事務局の話として新型コロナウイルスの感染状況が変更の背景にあると伝えています。
今回の変更は新たな目標の採択に向け、対面での会議の開催を優先した措置とみられ、条約の事務局は「中国の柔軟性に感謝したい」としています。(NHK)


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