文化

海軍博物館・国の海と島の領有権を守る歴史を物語る

ベトナム北部の港湾都市ハイフォンに位置する海軍博物館は、1975年1月24日に設立されました。

館内には、ベトナム人民海軍の形成と発展の歴史を伝える1万1千点以上の資料や実物が収蔵されています。 大海原へ進む船を模した建築が特徴で、国の勇気と海洋主権を守る意志を世代を超えて伝える「生きた歴史の宝庫」となっています。

館内展示の面積は約1800平方メートル、屋外展示は3000平方メートル以上に及びます。展示は時系列に沿って構成されています。見学の最初は「迎賓ホール」です。ここには、簡素なカーキ服に海軍帽を着用したホーチミン主席の像が安置されています。

現場の音 

このエリアを後にすると、来館者は写真資料や艦船模型、実物資料を通じて、ベトナム人民海軍の誕生と戦いの歩みに触れることができます。長年にわたり、博物館で解説を務めるライ・ティ・フエ中佐は、次のように話します。

(テープ)

「来館者をご案内するたびに、海軍の兵士たちの勇敢な犠牲と不屈の精神に胸を打たれます。彼らは祖国の海と大陸棚を守るため、自らの命を惜しみませんでした。その犠牲が、今日の平和につながっています。」

さらに展示を進むと、具体的な人物にまつわる歴史の物語が紹介されています。中でも、20世紀の軍事的伝説とされる「海上のホーチミン・ルート」に関する展示は、多くの来館者の心を打ちます。博物館のレ・ホン・ティエン館長は、展示資料の収集について次のように述べています。

(テープ)

「これらの資料や遺品は、長年にわたり海域を訪れ、証言者や退役軍人、遺族と直接会って収集してきたものです。一つ一つの品には、海軍兵士の勇気や戦友愛、祖国への愛が込められています。」

また、同館は70年以上にわたる海軍の歩みを伝える代表的な資料を保存し、国内外の来館者、特に若い世代にその伝統を紹介しています。2階の展示では、現代における海洋主権の確保にかかわる品々が紹介されています。来館者は、ホアンサ群島やチョオンサ群島、DK1という海上施設にかかわる歴史資料や法的文献を理解できます。

また、ミサイル護衛艦やキロという潜水艦などの近代装備も紹介され、現在のベトナム人民海軍の発展が示されています。海軍博物館は、子どもたちにとっても貴重な学びの場となっています。

(テープ)

「海軍博物館を訪れることで、私は祖国の歴史についてより深く理解することができました。私は海軍の兵士の方々を心から敬愛しています」

海軍博物館は、単なる歴史の保存の場ではなく、平和の価値、および、国の海と島を守る責任を伝える重要な拠点となっています。

[VOVWORLD]


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