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決意、信頼、誠実さを持ってベトナムと米国の関係を発展

第78回国連総会ハイレベルウィークへの出席を機に、現地時間の19日、ファム・ミン・チン首相が、ワシントン DC に本部を置くジョージタウン大学を訪れ、政策演説を行いました。

演説の中で、チン首相は、世界の現在の情勢、ベトナムの目標といくつかの主要政策、ベトナムとアメリカの包括的な戦略的パートナーシップの現実化を目指す措置などに集中し訴えました。

世界情勢について、チン首相は、世界は複雑に変化しており、前例のない予測不可能な問題を抱えていると述べ、これは人類の安全と発展、そしてグローバル・ガバナンスに共通の課題をもたらしていると指摘しました。こうした背景の中で、ベトナムは、国連憲章と国際法を基礎に、対話と協力を手段に、平和・安定・開発協力を目標にした上で、機会を活かし、課題を解決し、積極的に適応するという道を選択しているとしています。

ベトナムの目標といくつかの主要政策について、チン首相は、ベトナムは「豊かな民、強靭な国、民主的かつ公平な文明的社会」という総合的な目標、および「2030年までに、近代的工業を有する上位中所得国に、 2045年までに、高所得の先進国となる」という戦略的な目標を掲げていると明らかにしました。これらの目標を実現するために、工業化と現代化事業の促進、社会主義を志向する市場経済の構築、国民の・国民による・国民のための社会主義的法治国家の建設、「独立・自主・平和・友好・協力・多様化・多面化」という外交路線の展開、国防・安全保障の確保、主権・統一・領土保全の確保という方向性を出しているとしています。また、チン首相は、ベトナムはつねに、人々を開発事業の中心、主体、原動力、最も重要な資源、そして目標として見なしており、社会進歩、社会正義、社会保障、環境保護を犠牲にして単純な経済成長を追求することはしないと強調しました。

ベトナムとアメリカの包括的な戦略的パートナーシップの現実化について、チン首相は、両国は具体的な行動計画やプロジェクトを作成・展開する必要があると述べ、両国関係の格上げに関する共同声明で出された公約を実現するために必要なリソースを優先的に動員することや、両国の相互理解、政治的信頼を高めること、経済協力をさらに拡大すること、国防・安全保障と戦争被害の克服事業における協力を効果的に展開することなどの提案を出しました。

演説の結論として、チン首相は、ベトナムとアメリカは包括的な戦略的パートナーシップに値するために、今後も両国関係を広範で実質的かつ効果的に発展させなければならないと強調し、両国の決意、信頼、誠実さにより、両国関係は益々発展し、両国民はつねにお互いの良き誠実な友人となるであろうとの確信を表明しました。

チン首相の演説はジョージタウン大学の教授や学生から大きな歓迎を受けました。

(VOVWORLD) 


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