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枯葉剤被害者 社会コミュニティに積極的に貢献

今年8月10日は「ベトナム枯葉剤・ダイオキシン惨禍の日」60周年記念日です。1961年~1971年までのベトナム戦争中、アメリカ軍がベトナム各地に散布した毒性ある化学物質は何世代ものベトナム人の健康に深刻な影響をもたらしています。しかし、枯葉剤被害者らは困難を乗り越え、積極的に社会活動に参加しています。 ハノイ郊外メリン県に住むチュ・クアン・ドックさんは枯葉剤の被害を浴びた父親により、先天性欠損を抱えています。彼は身体障碍による痛みを乗り越え、学習に励んできた結果、師範短期大学に入学しました。現在、彼はメリン高校学校の情報工学の教師を務めています。ドックさんは次のように語りました。 「できるだけ、学生に多くの知識を教えるよう、資料を提供したり、オンライン授業を行うなどしています。私は時代に立ち遅れないように、常に適切な教育方法を模索しています。」 一方、北部タイグエン省、ソンコン市に住むズオン・バン・ビンさんの3人兄弟は枯葉剤を浴びた復員軍人である父親により、先天性欠損を抱えています。しかし、ビンさんは運命に負けず、家族の負担を軽減するため、職業訓練を受講しました。彼ら夫婦は畜産を行ったり、繊維製品を加工するなどしています。ビンさんの縫製工房は枯葉剤被害者数十人に雇用を創出しています。ビンさんの話です。 「毎年、市の枯葉剤被害者協会は労働傷病軍人社会事業局、及び職業訓練センターと連携し、枯葉剤被害者の子どもに職業訓練を行っています。私も枯葉剤による被害を受けた身体の不自由な青少年らに対し、職業訓練を行った後、自分の工房に受け入れ、仕事を与えます。」 これまで、各レベルの枯葉剤被害者協会はおよそ133億円の義援金を受け、枯葉剤被害者の援助に充てました。また、複数の身体障碍者擁護センター、リハビリセンター、社会保障センターなどは枯葉剤被害児数千人を育成しています。 ソース:VOV

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