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指揮者ドン・クアン・ヴィン - ベトナムと世界の音楽をつなぐ「メッセンジャー」

ベトナム音楽の交流と普及への絶え間ない努力により、指揮者ドン・クアン・ヴィン(Dong Quang Vinh)氏は、国内の音楽業界からベトナムと世界の音楽をつなぐ「メッセンジャー」と呼ばれています。
 
 ドン・クアン・ヴィン氏は上海オペラハウス、上海音楽院、上海大学、 浙江劇場、伝統的な中国のオーケストラなど、多くの交響楽団の客演指揮者である。 
ドン・クアン・ヴィン氏は音楽の血筋を引く家族の芸術的資質を受け継ぎ、1984 年に生まれました。彼の父は民族楽器演奏家のドン・ヴァン・ミン氏であり、彼の母はベトナム国立音楽院でツィターを教えている功労芸術家のマイ・ライ氏です。

9歳(1993年)からベトナム国立音楽院でバンブーフルートを学び始め、12歳の時に日本の舞台に招かれました。 20 歳 (2004 年)になると上海音楽院 (中国) の民族オーケストラ指揮専攻科に派遣されました。真剣に勉学に励み、一生懸命練習を重ねたドン・クアン・ビン氏は、上海で才能あるベトナム人として頭角を現し、中国国家財団が最優秀学生に与える奨学金を授与されました。

特に、ドン・クアン・ヴィンは上海で多くの新設オーケストラを指揮して中国の全国大会に参加し、いくつかの賞を受賞しました。 9年間中国に留学した後、チェン・シャオドンや中国のピアニストのモー・シュアンシュアンなどのミュージシャンと共に音楽を演奏し、ベトナムと中国の人々の理解を促進するために、両国の民族音楽を組み合わせた多くのプロジェクトを実施しましたた。
ピアノの鍵盤に情熱を注ぐドン・クアン・ヴィン氏。写真:チャン・タイン・ザン


ハノイ・オペラ・ハウスでベトナム国立オペラ・バレエ交響楽団を指揮するヴィン氏。 写真:チャン・タイン・ザン


ベトナム国立オペラ・バレエ劇場の同僚とミュージカル「レ・ミゼラブル」のリハーサルをするヴィン氏。
写真:チャン・タイン・ザン


ハノイ・オペラ・ハウスで開催されたミュージカル「レ・ミゼラブル」で
オペラ・バレエ交響楽団を指揮するヴィン氏。  写真:チャン・タイン・ザン



Phút thăng hoa hết mình của nhạc trưởng Đồng Quang Vinh trên sân khấu. Ảnh: Trần Thanh Giang



Đồng Quang Vinh và những đồng nghiệp được chào đón nhiệt liệt của công chúng sau mỗi đêm diễn đầy năng lượng. Ảnh: Trần Thanh Giang


ステージ上での思う存分自己表現する指揮者ドン・クアン・ヴィン氏。写真:チャン・タイン・ザン


ステージでの音楽的才能で一般の人々にインスピレーションを与えてきたヴィン氏。写真:チャン・タイン・ザン


ドン・クアン・ヴィン氏は米国政府から「芸術を通じて社会変革を促進する」プロジェクトに参加する唯一のASEAN代表に選ばれた。
2013年、上海音楽学院において最も優秀な成績で修士号を取得したヴィン氏は、卒業後、祖国への貢献という意識、特に社会生活に影響を及ぼす芸術活動の音楽のメッセンジャーでありたいという青年の熱意を抱いてベトナムに戻り、ベトナム国立音楽アカデミー (VNAM) のオーケストラの指揮者兼インストラクター、ハノイ声楽合唱団(HVC)の芸術監督兼指揮者、スック・ソン・モイ(Suc Song Moi)竹楽オーケストラの芸術監督、和楽日本竹歌劇団の芸術監督、ベトナム国立交響楽団 (VNSO) と香港中国伝統オーケストラの客演指揮者になりました。


さらに、彼は香港、中国、日本のミュージシャンとともに、ハノイで多くの国際文化交流音楽プログラムを開催しました。これらはすべて、一流の友情コンサートとして評価されています。


ヴィン氏は常に典型的なベトナムの伝統音楽を復活させることを目指してきました。ベトナムの音楽が竹などの自然が与えてくれる小さな楽器が今でも活力を持っていることに気づきました。ベトナムの音楽で国際社会を征服したいという欲求は隠れた強みです。それが彼がベトナムで最初の竹のオーケストラを設立した理由です。竹という小さな楽器の音の斬新さと、各メロディーを指揮するアカデミックな指揮者による昇華は、ベトナムの音楽公演の舞台に新たな息吹を吹き込みました。

ドン・クアン・ヴィン氏はベトナムと中国の青年たちの音楽的友ドン・クアン・ヴィン氏はベトナムと中国の青年たちの音楽的友情をつなぐ人物として新華社から賞賛されている。情をつなぐ人物として新華社から賞賛されている。

ヴィン氏のスック・ソン・モイ竹楽オーケストラは、多くの国内および国際的な公演に招待され、ベトナムや世界の人々に伝統芸術の感動を伝えるオーケストラとして表彰されています。ベトナムでの竹オーケストラの成功に伴い、2018年1月、米国政府から「芸術を通じて社会変革を促進する」プロジェクトに参加する唯一のアセアン代表に選ばれ、ベトナム音楽をアメリカの多くの主要都市に広め、非常に好意的な歓迎を受けています。また、国際ビジター・リーダーシップ・プロジェクト(IVLP)会議に二名のアジア代表者の一人として参加し、「ベトナムの音楽を世界に」というテーマで堂々と講演しました。彼はフルートやリュートを演奏し、伝統的なベトナムのメロディーを奏で、このフォーラムを盛り上げました。


スック・ソン・モイ竹楽オーケストラが無限のインスピレーションの源となり、
竹とコルクから興味深い新しい風を作り出すドン・クアン・ヴィン氏 。 写真:NVCC資料


中国人ミュージシャンとのコンサートでベトナムと中国の友情を示した
ヴィン氏とスック・ソン・モイ竹楽オーケストラ 。写真:NVCC資料



ドン・クアン・ヴィン氏の指揮による交響楽団のコンサート。写真:チャン・タイン・ザン
 

音楽の授業の前に楽譜を読むヴィン氏。写真:チャン・タイン・ザン

合唱を指揮するクラスでヴィン氏。写真:チャン・タイン・ザン
自身が創立した合唱団ハノイボイスのメンバーと話す指揮者ドン・クアン・ヴィン。写真:チャン・タイン・ザン

自身が創立した合唱団ハノイボイスのメンバーと話す指揮者ドン・クアン・ヴィン。写真:チャン・タイン・ザン
毎公演後にヴィン氏に親しみやすさと愛情を示す音楽を愛する多くの聴衆。写真:チャン・タイン・ザン

ヴィン氏のスック・ソン・モイ竹楽オーケストラはベトナムの魂がこもった新しい活力を持ち、彼が大きな熱意と責任を持って投資し、実行した正にベトナムのアイデンティティであり、創設者の期待をはるかに超え、中国とフランスの国際民族音楽祭で演奏するベトナムの代表となりました。


ドン・クアン・ヴィン氏は多くの才能に恵まれ、多くの民族楽器を演奏でき、英語と中国語を話すことができます。彼はたゆまぬ努力を続け、常に新しいアイデアと新しいエネルギーに満ち、一般の人々がベトナムの伝統音楽をより好きになるようにインスピレーションを与える人物です。

文:ビック・ヴァン
写真:チャン・タイン・ザン  NVCC資料


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