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戦争後遺症克服での協力、ベトナムとアメリカ関係の明るい点に

2日午後、ハノイの国防省本部で、ファン・ヴァン・ザン国防大臣は、ベトナムを訪問中のアメリカのピート・ヘグセス戦争長官の歓迎式を主宰しました。

その後の会談で双方は、戦争後遺症克服での協力が、両国関係における明るい点であり続けていることを強調しました。

ベトナム側は、アメリカ政府がビエンホア空港周辺のダイオキシン汚染除去プロジェクトに対し、新たに1億3000万ドルを支援することを発表したことを高く評価しました。これにより、アメリカの対ベトナム無償援助額は総額で4億3000万ドルとなっています。

また、戦争で行方不明となったアメリカ兵の遺骨捜索も効果的に進められており、過去50年以上の間にベトナムは994柱の遺骨をアメリカ側に引き渡しています。一方、ベトナム軍人の行方不明者捜索については、2021年7月に締結した覚書に基づき、これまでに受け取った45件の資料のうち、44件の確認を完了し、現在も捜索を進めています。

両国は今後も、戦争の影響克服をはじめ、軍隊間協力、防衛産業、教育・訓練、軍医活動、人道支援・災害救援、サイバーセキュリティ、国連平和維持活動などの分野で協力を推進することで一致しました。
ファン・ヴァン・ザン大臣は、アメリカがベトナム国防省の人材育成やサイバーセキュリティ分野での経験共有を引き続き支援することを期待するとともに、アメリカの士官をベトナム語研修や国際防衛幹部コースに招く用意があると述べました。
会談ではまた、双方が国際情勢や地域の動向、共通の関心事項について意見を交換しました。

(VOVWORLD) 


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