食・料理

寒食節、Banh troi(バインチョーイ)とBanh chay(バインチャイ)

言い伝えによると、バインチョイ、バインチャイはフン王の時代に生まれた。

旧暦の3月3日は、「寒食節」という祭日で、ベトナム人は仏に贈答するためバインチョイ、バインチャイを作る習慣がある。

この日、ベトナムでは日本の白玉団子のようなお菓子の「バインチョーイ」と「バインチャイ」を食べる風習があり、前日あたりから天秤棒の売り子さんや臨時屋台が街中に繰り出してきます。

バインチョーイは、中に黒砂糖が入った白玉団子です。お団子の頭に白ごまが添えられているのも特徴。バインチャイは、中に大豆の餡を入れた団子餅に、ザボンや生姜で香り付けした葛湯をかけて頂くもの。蓮の実やココナッツが添えられていることもあります。


バインチョーイの原料は、黒砂糖と大豆の餡を使う


黒砂糖が入った白玉団子


大豆の餡を入れた餅団子


水の上に浮かぶ餅団子は食べられる。


餅団子をすくい上げ皿に並べる


お団子の頭に白ごまが添えられている


バインチャイは、中に大豆の餡を入れた餅団子に、ザボンや生姜で香り付けした葛のシロップをかけていただくもの

寒食節の時、家族が集まり、バインチョーイとバインチャイ
を食べる



祖先に奉げるバィンチョーイとバインチャイ


寒食節のバインチョーイとバインチャイ


カラフルなバインチョーイ
 

昔、バインチョーイは白だけであったが、今は様々な色がある。大豆の青、ナンバンカラスウリの赤などである。


旧暦の3月3日。「寒食節」という儀礼である。「寒い食事」ではなく「冷たい食べ物」である。この日は中国とベトナムの北部で行なわれる習慣である。

文、撮影:チャン・タイン・ザン


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