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在米ベトナム大使 マケイン米上院議員は両国関係のシンボル

ジョン・マケイン上院議員は、ベトナムとアメリカの関係正常化過程のシンボルだと言えるでしょう。 アメリカ・共和党のジョン・マケイン上院議員が25日に死去しました。81歳でした。 2000年大統領選の共和党の指名候補争いでブッシュ(子)元大統領に敗れ、2008年の大統領選でオバマ前大統領に敗北しました。地元のアリゾナ州で脳腫瘍の治療を続けていましたが、24日に治療を打ち切っていました。 マケイン氏はパナマの米軍基地で海軍士官の父のもとに生まれ、海軍パイロットとしてベトナム戦争に参加しました。5年半にわたって捕虜になりましたが、ベトナムとの外交関係正常化に重要な役割を果たしてきました。また、地雷・不発弾の除去や戦争での行方不明者の捜索など戦争後遺症の克服作業に大きく貢献しました。 マケイン上院議員の死去について、在アメリカベトナム大使館のハー・キム・ゴック大使はVOVベトナムの声放送局のインタビューに答え、次のように語りました。 「ジョン・マケイン上院議員は、歴史的な人物であると思います。マケイン氏は、ベトナムとアメリカの関係正常化過程のシンボルだと言えるでしょう。彼は、ジョン・ケリー上院議員などと共に、両国の関係正常化と協力拡大に大きく貢献してきました。両国関係が最悪になったときにも、マケイン氏は、関係者らに両国の関係正常化を働きかけていました。そして、両国の全面的パートナーシップの格上げを始め、両国の協力拡大にけん引役を果たしてきました。マケイン氏はベトナムとアメリカの関係の歴史において特別な位置を占めているといえるでしょう。」 マケイン上院議員は政府レベルの両国関係促進に貢献しただけでなく、ベトナムの友人でもあります。ゴック大使は次のように語りました。 「ジョン・マケイン上院議員は、アメリカ国内の大きな反対を受けたものの、ベトナムとの関係正常化を実現させる大きな決意を持っていました。それは私に大きな印象を与えました。また、両国が関係を正常化させた後も、彼は、ベトナムとの協力関係の強化に先頭に立っていました。そして、病気になっても、ベトナムの東部海域問題や、ベトナム産のナマズのアメリカへの輸入問題などに関心を払い続けると共に、ベトナムとの協力をさらに促進させたいという気持ちを維持していました。私にとって、マケイン上院議員は和解精神のシンボルです。マケイン上院議員の死去を受け、ご家族に心からのお悔やみを申し上げたいと思います。」 ソース:VOV

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