台風「カジキ(Kajiki)」は、8月26日朝、ラオスに上陸し、熱帯低気圧に変わりました。しかし、最大風速61km/hで進み、ベトナム北部から北中部にかけて大雨をもたらしました。
26日午前6時の時点で、熱帯低気圧に変わった台風「カジキ(Kajiki)」による暴風雨で3人が死亡、10人が負傷しました。
また、北部および北中部の各省では、農業生産とインフラに甚大な被害が出ています。6800軒あまりの家屋の屋根が飛ばされたり、損壊したりしたほか、約2万9000ヘクタールの水田が冠水、およそ2200ヘクタールの作物が被害を受け、約1万8000本の街路樹が倒壊しました。さらに、タインホア省とクアンチ省の農村部では、6か所で地滑りが発生しています。
台風「カジキ(Kajiki)」の被害克服作業について、ファム・ミン・チン首相は、タインホア省とクアンチ省の指導者、および関連省庁の大臣に対し、被災地の状況に応じて、安全が確認された地域では避難中の住民を帰宅させるための支援計画を決定するよう求めました。さらに、国防省、公安省、科学技術省に対し、第4軍管区と地元地域に駐屯する部隊に対し、台風や洪水による被害に迅速に対応し、住民を支援する準備をするよう指示しました。
(VOVWORLD)