会見で、チン首相は「世界情勢が複雑化する背景の中でも、ベトナムは世銀の運営資金におよそ１６００万ドルを寄付する」と公約するとともに、「ベトナムは、国際社会とともに気候変動対策を主体的に展開する積極的かつ責任あるメンバーである」と再確認しました。

これはグリーンで持続可能な循環経済の発展に向けたエネルギー転換産業の構築のための差し迫った任務の一環であるとしています。

また、チン首相は、世銀に対し、気候変動対応でベトナムを支援し続けるよう求め、「ベトナムは対策・体制の完備や人材の質の向上、風力・太陽エネルギーの開発ポテンシャルの評価という３つの分野により集中する」と明らかにしました。

一方、トロッツェンバーグ氏は、「世銀は財政分野だけでなく色々な分野においてベトナムと緊密に連携していく。これを通じて、医療システムの能力向上や感染症対応、気候変動対応などの課題を積極的に解決することに寄与する」と強調するとともに、「世銀は、『ベトナム報告書2045』の作成に関し、専門家らのほか世界銀行ベトナム事務所の幹部やスタッフを派遣することでベトナムを支援する用意がある。これは2045年までにベトナムが高所得国になるという目標の達成に貢献する」と再確認しました。