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世界食料価格、需要鈍化で来年以降は上昇一服か-OECD・国連分析

(VOVWORLD) - OECD=経済協力開発機構と国連は食料価格の高騰について、需要の伸び鈍化と生産拡大で来年以降は一服する可能性があるとの見通しを示しました。
世界食料価格の指標は中国の旺盛な需要や気候を巡る懸念を背景に5月に約10年ぶり高水準を記録しました。新型コロナウイルス禍で打撃を受けている家計をさらに圧迫しています。しかしOECDと国連は報告書で、穀物・魚類需要の変調と農産物の供給増によりインフレ調整後の食料価格は今後数年で伸びが鈍化した後、2030年までほぼ横ばいで推移する可能性があると分析しました。

FAO=国連食糧農業機関のチーフエコノミスト、マキシモ・トレロ氏はオンラインセミナーで、需給関係の「ファンダメンタルズから商品相場のスーパーサイクルに向かっているとは言えない」とし、「需要の伸びは縮小するだろう」と指摘しました。(Bloomberg.co.jp)

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