ベトナムの職業

世界市場を席巻するビン・フー竹製すだれ

創造的な思考と新しいやり方で、ハノイ市タック・タット郡のビン・フー(Binh Phu)職業村の人々は、かつては失われたと考えられていた竹のすだれ製品に「新しい変化」を刻み、今では精巧な手作りの製品になっています。この製品は世界中のレストラン、高級ホテル、消費者の生活空間で使用されています。

新型コロナ感染症のパンデミックは人々の働き方や生活に大きな変化をもたらしました。ほとんどの場合、自宅で仕事をしなければならないため、世界中の消費者は自分のワークスペースと生活空間により注意を向け始めています。そのため、ビン・フー竹製すだれやその他の装飾用竹製品はパンデミック以前よりも輸出が増えています。また、先進国の消費者は手作りの環境にやさしい製品を使用するようになりました。


この「時の利と地の利」を生かして、ビン・フー職業村の次世代は創造性、美意識、思考、そして新しいやり方を統合し、地元の製品が世界市場を征服する方法を生み出しました。

ダイ・ヴィエット社の輸出用竹すだれとカーテンの「Muc So Thi」梱包工場を訪れた時、製品ラベルが2言語で印刷されているのに製品コードは3~4言語なのを見て驚きませんでした。ダイ・ヴィエット社のグエン・ハック・ドン社長はパンデミックの2年間における会社の輸出収入は平均年100億ドンを超えていたと述べました。


生産性を高めるために木製の織機に取り付けられた機械。

写真:チャン・タイン・ザン

 竹のすだれとカーテンを作るダイ・ヴィエット社の職人。

写真:チャン・タイン・ザン

ダイ・ヴィエット社の倉庫に集められた竹のすだれとカーテン。

写真:チャン・タイン・ザン

したがって、90年代以前にはタック・タット郡では最大50%の世帯がすだれを織る仕事に従事していました。しかし、ベトナムの他の工芸村と同様に、補助金から市場経済への経済移行期を経なければなりませんでした。職業村の竹製すだれ製品は国内外の消費動向に対応できず、同時に他の工業製品との競争にさらされ、投資不足により徐々に姿を消しつつありました。

職業村の工芸品を失いたくなかったと同時に、父親の仕事と工芸村に対する心意気を引き継ぎ、ドン社長は製品のデザインを研究し、改善してきました。ビン・フー職業村固有のバックグラウンドを土台にして、外国のパートナーに提供するために高い美しさを備えた竹のすだれのモデルを作成し、困難な市場を征服しました。

ベトナムの伝統工芸村では手工芸品のデザイン模様が常に最大の弱点です。それを知って、ダイ・ヴィエット社の責任者は常に研究、改善、製品開発を重視しています。これは企業にとっては新しい考え方ではありませんが、伝統的な工芸村では非常にまれなことです。これはまた、ダイ・ヴィエット社が外国企業が求める特別なデザイン製品を持っているが他のどの会社にも見かけない理由でもあります。

世界中の多くの国に輸出さされてビン・フー工芸村の手工芸品:



現在、ダイ・ヴィエット社は、会社の注文に従って関連する生産村の家庭のほとんどすべてのバンブーすだれ製品を消費しています。さらに、同社はまた、輸出注文を満たすために工芸村や近隣の省に多くの工場を持っています。

ビン・フー職業村で最初に製品デザインを大胆に革新、作成、改善した企業の1つであるダイ・ヴィエット社は、職業村の次世代の職業のダイナミズムの証であり、地方の製品が世界市場を征服することを援助します。

文:タオ・ヴィー

写真:チャン・タイン・ザン

翻訳者:ホアン・ミン・フオン

 



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