ベトナムとの友達

レストラン「ぺぺラプール」:ベトナムの食に魅了されたぺぺさんと増田悠さん

「ぺぺラプール」はフランス人のぺぺさんと日本人の増田悠さんが営むハノイの有名なレストランで、外国の友人たちの出会いの場だけでなく、食事を楽しみ、ベトナム文化の美しさを探求する場になればと開店しました。二人は国籍が違いますが、一つの愛を共有し、「ぺぺラプール」がコミュニティの愛をつなぐ場となり、慈しみの心が溢れる店にしたいと願っています。
増田悠さんは1980年に生まれ、調理師として多くの国へ行きましたが、最後に訪れたベトナムを永住の地としました。ぺぺさんは1989年の生まれでフランスの在ベトナム支援プロジェクト「School on the boat」の代表者として働いていましたが、庶民的でいつも明るいベトナム人の人柄に強く惹かれていました。ある日、ぺぺさんと増田悠さんが貧しい子どもたちを支援するボランティア活動に参加した時、ベトナムを心から愛している二人は知り合い、友達になり、一緒にレストラン「ぺぺラプール」を開くことを決めました。

これは二人の夢の実現であり、ベトナムに滞在している外国の人びとが店に来て、食事を堪能し、ベトナム文化を探求する場を造るというアイディアでした。悠さんのシンプルな夢は料理を作る環境を整え、ベトナムの若いシェフが一つの仕事ができるように導き、収入を安定させることです。ぺぺさんは外国語を若いスタッフに教え、外国人客に親しみのあるプロの接遇をすることです。


外国の人々がベトナムを愛する心をつなぐ場所となることを願ってレストラン「ぺぺラプール」を開店した増田悠さんとぺぺさん


レストランのメニューの多様性を持たせるためにベトナムの野菜や果物を食材として使う増田悠さん


ベトナムの若手シェフに新作メニュー創作のチャンスを与え、出来ばえをチェックする増田悠さん


悠さんとぺぺさんとレストランの料理について楽しく話すお客様


レストラン「ぺぺラプール」の外国人のお客様


フォアグラとレッドドラゴンフルーツのグリルの作り方をベトナムの若手シェフに教える悠さん


乾パンの作り方を子供たちに教える増田悠さんと食べものに夢中の子どもたち
 

レストラン「ぺぺラプール」の料理はアジアの趣があり、ベトナムの食材を使い、色々な調味料で味つけした、とても美味しい料理である。悠さんはベトナムの野菜、果物などをたっぷりと使い、様々なメニューを創作している。
設立されて6年、レストラン「ぺぺラプール」はベトナムを訪れる外国人に人気の場所になりました。この店ではオーナーシェフである増田悠さんが作った芸術的な料理を味わえるだけでなく、ベトナムでの仕事と生活の情熱を分かちあうことができます。レストラン「ぺぺラプール」のスタッフはベトナム人ですが、悠さんに料理の作り方と外国語のトレーニングを受けているので接客態度がとても素晴らしく、居心地のいい店です。元々レストラン「ぺぺラプール」の目標は利益が一番ではなく、ベトナム人スタッフを指導し、料理場や接客のスキルを学び、自分の腕前に自信を持ち、収入を安定させ、徐々に自分の生活を変えられるように指導することです。さらにレストラン「ぺぺラプール」の利益の一部はホン川、ロンビエン橋の河川敷に暮らす貧しい人々に寄付され、子どもたちの学費の援助に使われています。

新作メニューについてはベトナム人の若手シェフが自分で創作できるように最大限の配慮をして、悠さんは出来ばえのチェックと味の調整をするだけです。「レストラン・ぺぺラプール」に来てくださるお客様の多くは外国人ですから、それぞれ自分の食習慣をお持ちです。誰でもその料理に幸せを感じて頂けるようにバランスのとれたメニューを用意しています。」と悠さんは語りました。


伝統的なベトナムの味がする牛たん料理


外国人客に人気のベトナム香味野菜を食材として使った葱味肉だんご


外国人の客に人気のあるベトナムの原料から作られる料理


悠オーナーシェフの創作料理:ベトナム特産のレッドドラゴンフルーツとフォアグラのグリル
 

ぺぺさんは活発な人でレストラン「ぺぺラプール」のスタッフのためにベトナム各地への旅行をしたり、子供たちに料理の作り方を教え、料理を食べる彼らの笑み、喜びを実感するアクティビティを企画したりしています。増田悠さんとぺぺさんはレストランが発展すればするほどより多くの福祉基金をベトナムの子どもたちに贈ることができ、食への愛が若いシェフに吹き込まれ、彼らが自分の仕事にいつも幸せを感じ、それぞれの故郷で積極的に生活ができるようになって欲しいと願っています。

文:ビック・ヴァン
撮影:タイン・ザン


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