発見

ルン・タム:リネン織りの村

リネン織りの村ルン・タム(Lung Tam)(ルン・タム郡クアン・バー町)は国内外の観光客に愛されています。 ルン・タムを訪れた人々は友達へのお土産として特産品を買うだけでなく、ハー・ザン省のドン・ヴァン石高原に住むモン族の古い錦織の村の独自性についても学ぶことができます。

ルン・タムの手織り村を訪れると地元の人々が日常生活の中で忙しく働く様子を見ることができます。モン族の女性がはた織り機の前に巧みに座り、美しい生地とユニークな錦織製品を熱心に作っています。モン族の女性にとって良い亜麻布を作ることは誇りです。

ルン・タム村で織る布の主な原料は麻糸です。成人期に達したモン族の女性のほとんどは畑に亜麻を植えています。収穫した後、亜麻を厳選し、水に浸し、細い亜麻繊維に引き裂きます。次に、亜麻糸を糸つむぎ機に巻きます。亜麻繊維を柔らかくするために、モン族の女性はしばしば茹でたり蒸したりします。ルン・タム村の人々は森林の葉や森などの天然資源に由来する染料で亜麻繊維を着色し、工業用化学物質を使用しないようにしています。



錦織の布の主な原料は亜麻繊維で、亜麻の木は村または隣接する地域で植えられ、ルン・タムの職人によって厳選され、水に浸された後、細い繊維に引き裂かれる。
写真:タイン・ザン/ VNP



ハー・ザン省のルン・タム村でのリネン織りはルン・タム村の家族の収入になるだけでなく、長い歴史を持つ伝統工芸品としてモン族の伝統的な文化的価値観の維持にも貢献している。写真:タイン・ザン/ VNP


亜麻を紡ぎ、原料を作る工程。写真:タイン・ザン/ VNP

商品を完成するには、細心の注意を払う必要がある。写真:タイン・ザン/ VNP


100%リネン素材と現在に受け継がれている手作りが製品の特長。写真:タイン・ザン/ VNP


リネンは綿よりも耐久性があると信じて、綿よりもリネンを好み、さらにリネンが人間と精神世界の間の
架け橋であると考えているルン・タム村のモン族。写真:タイン・ザン/ VNP


織るのが得意なだけでなく、他のどこも真似ができない藍染めの技術を持っているルン・タム村のモン族。
インディゴの染色は大変な作業であり、時間がかかり、高い忍耐力が必要。写真:タイン・ザン/VNP



染色過程もとても特別で、お茶、グアバ、茶色の塊茎、または工業用化学物質を含まない他の木材などの森の葉から作られているすべての色。写真:タイン・ザン/ VNP
 

モン族は織機で布を織った後、布を何度も洗って白くします。次に、丸い丸太の上に広げ、布が柔らかくなり、布の糸がより光沢が出るまで蜜蝋をつけた石で前後にこすります。布をインディゴ溶液に約1時間浸してから乾燥させて水気を切った後、また溶液に浸すというプロセスを5~6回繰り返して生地を染色します。染色工程は気象条件にもよりますが、晴れた日には3~4日程度で乾き、雨が降ると数ヶ月続くこともあります。モン族の布の藍色が常に新鮮で長持ちするのは優れた慎重な染色プロセスによります。

ルン・タム村のリネンの特徴の一つは模様です。モチーフはすべて手刺繡で作られています。モン族は蜜蝋を使用して菱形または正方形のブロックの白い布に絵を描くことを発明し、互いの対称性が布の模様をより耐久性のあるものにしています。これは非常に難しい工程で、職人の細心の注意、創意工夫、創造性が必要です。




ハー・ザン省ルン・タム村のリネン製品は主に海外市場に輸出されており、国内市場にはめったに登場しないことから
これらの素晴らしい手工芸品はまだあまり知られていないであろう。写真:タイン・ザン/ VNP









衣服、財布、タオル、毛布、テーブルクロス、錦袋、装飾パネル、枕カバーなどリネン織りの村ルン・タムの様々な製品。
写真:タイン・ザン/VNP

現在、ルン・タム錦織の村には洋服、鞄、財布など様々な商品があります。それぞれの商品は最初の段階から人々の手作業で作られ、ドン・ヴァン石高原に住んでいる人々の文化を表しています。

リネン織りの村、ルン・タムの製品は全国各地の観光客だけでなく、米国、日本、スイスなど20カ国以上に輸出されています。ルン・タム村の人々の製品は素材と鮮やかな模様がユニークな特徴です。


文:コン・ダット
写真:タイン・ザン


top