現地時間24日午後、アメリカ・ニューヨークの国連本部で、アントニオ・グテーレス国連事務総長とブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領の共同議長により、気候行動に関するハイレベル会議が開かれました。
この会議で演説したベトナムのルオン・クオン国家主席は、気候変動の深刻な影響を受ける国の一つとして、ベトナムが経済成長と環境保護の調和を図りながら持続可能な発展と気候変動対策に揺るぎなく取り組んでいることを強調しました。
課題を乗り越えるためには、各国が気候資金に関する公約を十分かつ迅速に履行する必要があり、とりわけ公正な移行に向けた資金を確保し、社会保障の充実、雇用創出、労働者や脆弱なコミュニティへの支援につなげることが重要だと述べました。
さらに、ルオン・クオン主席は、開発途上国の格差是正を支援するため、国際社会に対し、グリーン経済や循環型経済を推進する先進的でクリーンかつ効率的な技術の移転を、より強力かつ実質的に進めるよう呼びかけました。
そして、国連が引き続き中心的役割を果たし、連帯と協力の促進、信頼の構築、公平と正義の確保に取り組み、気候変動枠組条約およびパリ協定の目標を「共通だが差異ある責任」の原則に基づき実現する必要があると強調しました。
ルオン・クオン主席はまた、先進国が率先して強い排出削減の公約を示し、資金や技術面で積極的に貢献するよう求めました。
(VOVWORLD)