2日、フランスの首都パリにあるユネスコ国連教育科学文化機関の本部で、ユネスコの世界ジオパークとして新たに認定された国への認定証の授与式が行われました。
授与式で発言に立ったユネスコ常駐ベトナム代表部のグエン・ティ・バン・アイン大使は、「この出来事はランソン省の持続可能な観光開発に複数の新たな機会をもたらす。これにより、ランソン省は世界ジオパークネットワークと広範に連携するとともに、自然遺産の管理、保全、活用に関する経験を共有し、持続可能な発展に貢献できるようになる」と述べました。
ユネスコの生態・地球科学部門の責任者であるアントニオ・デ・ソウザ・アブレウ氏は、ランソン地質公園が世界ジオパークとして認定されることは、ベトナムの持続可能な開発の目標にとって非常に重要であると確認し、次のように述べました。
(テープ)
「新たなジオパークに対するベトナムの努力と貢献は非常に意義深いです。というのは、世界ジオパークコミュニティは、天然資源の保全と地元のコミュニティ開発の連携と接続を通じて、持続可能な開発を目指しているから」
一方、ユネスコの地球科学・ジオパーク室長のクリストフ・ヴァンデンベルゲ氏は、次のように述べています。
(テープ)
「ユネスコにとって、これはベトナムの努力に感謝の意を表す特別な出来事となっています。ユネスコの世界ジオパークとして認定される為には、様々な困難と挑戦的なプロセスを経過しなければなりません。ベトナムはそれらを乗り越えました。これは、ジオパークを信じる人々、およびコミュニティ全体の成果、そして国家全体の全面的な支援でもあります」
ランソン地質公園は、ベトナムで4番目のユネスコの世界ジオパークとなっています。これまでに、ハザン省のドンバン岩石高原が2010年、ノンヌック・カオバン地質公園が2018年、ダクノン地質公園が2020年にそれぞれ認定されています。
(VOVWORLD)