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ラグライ族の告別式「ボマ」、国家の無形文化遺産に

ベトナム中南部に居住している少数民族ラグライ族は、生きている人の世界と死者の世界が共に存在していると考えられています。 30日夜、南部ニントアン省トアンバック県フォックチエン村で、ニントアン省人民委員会は、ラグライ族の伝統的儀式「ボマ」を、国家の無形文化遺産に認める承認書の授与式を行いました。 ベトナム中南部に居住している少数民族ラグライ族は、生きている人の世界と死者の世界が共に存在していると考えられています。生きている人の世界は“仮の世界”である一方、死者の世界は永遠です。そのため、死者との告別を意味する「ボマ」という儀式はラグライ族の人々の精神生活において重要な意義を持っています。 共同体的連帯を大切にしているラグライ族の人々は、どんなに忙しくても村人全員が集まり、死者との告別式「ボマ」を盛大に行ないます。ボマはその人が亡くなってから1年か2年後に行なわれるのが一般的です。 ラグライ族の人々は、ボマを行なわない限り、死者の霊がこの世をさまよっており、生きている人と死者との関係が続くので、死者に最後の「お別れ」を言う「ボマ」を行なうべきだと考えています。 「ボマ」儀式は西暦3月~4月頃に3日間行なわれますが、それぞれの日ごとに異なる習慣があります。「ボマ」儀式では、建築、彫刻、音楽、舞踊などラグライ族ならではの文化が見られます。 ソース:VOV

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