ホン・チョンロックビーチはニャ・チャン市の北海岸に位置する自然の景勝地で、ここを訪れた人は歩いて海の波間や岩場を巡ることができます。何世代にもわたって大きな岩が重なり合ってできたホン・チョンロックビーチは、海と山の交差点だと多くの人から言われています。昔からこの石のビーチはニャチャン市の魅力的な観光地になってきました。

 ここに来ると、ホン・チョンロックビーチが山と海の交差点だと感じることができます。観光客は歩いて海の浅瀬や岩場に行くことができます。また、魅力的な自然の風景に囲まれたこの岩の多いビーチの伝説についての興味深い話を聞くことができます。

ホン・チョンロックビーチは景色が魅力的で、山、海、海岸は互いに近くにあります。中央エリアのチャン・フー通り沿いのビーチとは違って、とても静かです。ここでは、観光客は岩の多い岬に座って釣りをしたり、海岸まで数十メートル移動して滑らかで穏やかな砂浜で泳いだりできます。海は澄んでいて穏やかです。沖合にある周囲の大小の島々が風と嵐の影響を和らげています。これらのことから、ニャ・チャン湾とホン・チョン景勝地は最も美しく安全な湾の一つと見なされています。

カイン・ホア省ニャ・チャン市ヴィン・フックのホン・チョン観光地にあり、高台から海にかけて積み上げられた、様々な形をした大きな岩場のホン・チョンロックビーチ。写真：タイン・ザン 早く来れば見ることができる美しい日の出。写真：タイン・ザン   大小様々な石の塊が重なり合うホン・チョンロックビーチ。写真：タイン・ザン

街を眺めると、おそらくホン・チョンロックビーチとラ・サン丘陵一体は、チャン・フー通りに沿ったビーチの柔軟な曲線を備えた沿岸都市の最も美しい景色の一つと言えます。その上に海の波を迎えるかのように手を差し伸べて高くそびえるココナツの並木が飾られています。

ホン・チョンロックビーチの伝説を柱とする興味深い民話はたくさんありますが、最も不思議なのはホン・チョン岬の一番高い所にある大きな岩にはっきりと刻まれた巨大な手の形です。

 
この石について、沿岸の人々はかつてここに山を作り、今日ニャ・チャン湾を建設するためにここに来た巨人の話を伝えています。ある日、巨人が釣りをしていると、大きな魚が釣り針にかかり引きずられ、釣り竿を持って引き戻さなければならず、手を岩にかけて力一杯押したので岩に手の跡が残ったそうです。別の伝説によると、昔々、美しい景色を楽しむためにこの地にやって来て一人の青年が妖精の群れに会い、若い男は立ち止まって妖精に見惚れ、誤って滑って転んだので彼はすぐに山をつかみ、山腹が崩壊し、岩が落ち、岩に手形が残ったそうです。さらに、ここの人々の言い伝えによると、岩の上にコー・ティエン山を見ている人のような形の岩があると言います。伝説によれば、一人の妖精がまだ世界の美しさに未練があり、天国に戻りたくないので山に変わったそうです。これらの山々は現在、バイ・ティエンという名前で観光開発が行われています。

ホン・チョン観光地で文化・文芸活動を体験する観光客。

写真：タイン・ザン

 

新型コロナ感染症の流行がなかった時には毎日何百人もの訪問者が訪れていたホン・チョン観光地。写真：タイン・ザン

 

人間の手で並べられたかのような独特の形と位置にある大きな岩。

写真：タイン・ザン

 

ホン・チョンロックビーチの最高峰にある大きな石の上に刻まれた巨大な手。写真：タイン・ザン

 

ホン・チョンロックビーチについての別の伝説もあります。昔、この場所には高くて急な崖がありました。ある日、強風と波に流されてこの河口に流れ込んだ若いカップルのボートがありました。波がボートに当たり、崖に激突し、大きな波が妻を引き離します。夫は急いで妻を掴んで引っ張りましたが、波はどんどん強くなっていきました。夫は片方の手で妻を抱き、もう片方の手は崖にしがみついています。バランスを失い倒れそうになった夫が崖にしがみついた瞬間、海水に流れ込み、不幸な若い夫婦を飲み込みました。彼らは亡くなりましたが、夫の手形は今だに石に刻まれ永遠に保存されています。 これが今日のホン・チョンロックビーチ、ホン・ヴォ―ロックビーチの言い伝えです。

 文、写真：タイン・ザン、コン・ダット／VNP