2012年から2025年期において、ダナン市ホイアン旧市街は、約5800万米ドル以上の投資資金を受け、世界文化遺産の価値の計画、保存、修復の推進及び観光開発を両立することを目的としています。
「ホイアンは、伝統的なアジアの港町として完璧に保存されている代表的な例です」
これは、2025年までの観光開発と連携したホイアン旧市街・世界文化遺産の総合的な保存・修復・価値活用のための投資計画に関する総括会議に出された情報であり、20日午前、ホイアン旧市街でダナン市人民委員会が開催しました。
ホイアン旧市街・世界文化遺産は、世界遺産マップにおけるベトナムの誇りです。ホイアン旧市街は、1999年にユネスコ国連教育科学文化機関により世界文化遺産に認定されました。
2012年には、政府首相により、「ホイアン旧市街の保存・修復およびその価値の活用と、ホイアン市および観光開発とを結びつけた総合的な投資計画(2012年~2025年)」が承認されました。
国家文化遺産評議会副会長を務めるダン・ヴァン・バイ准教授・博士は、次のように語りました。
(テープ)
「ホイアンは、遺産都市の景観をしっかりと維持し、関係者間の利益のバランスを保ちながら、UNESCOが提唱するコミュニティアプローチ方法を非常に重視してきたことにおいて、非常に基本的かつ重要な進展を遂げてきました」
旧クアンナム省との合併により新たにダナン市が設立された後、次の段階に向けた遺産の保存と価値活用に関する計画を策定することは、戦略的かつ緊急性の高い要請となっています。これに関し、ダナン市人民委員会のグエン・ティ・アイン・ティ副委員長は、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、古代の港町としてのホイアン、エコロジー・文化・観光都市としてのホイアンの全体的な構造を損なわないよう、極めて慎重に、科学的に検討する必要があります。また、ホイアン旧市街とクーラオチャム世界生物圏保護区との保存・開発空間のつながりを確保しなければなりません。
遺産に対してこれまでに存在してきた、また現在も続いている課題・リスクを克服し、デジタル技術とデジタル時代の流れに対応していくことが求められています」
ホイアンは引き続き、ベトナムおよび世界におけるトップクラスの観光地の一つであり続けています。2012年以降、ホイアンは国内外の権威ある団体から合計82の観光関連の賞や称号を受賞しています。
(VOVWORLD)