12日午前、ハノイの国会議事堂で第15期国会の第9回臨時会議が開会しました。会議にはトー・ラム党書記長、ルオン・クオン国家主席、ファム・ミン・チン首相をはじめとする国会議員が出席しました。開会式の模様は、全国民向けにラジオとテレビで生中継されました。
チャン・タイン・マン国会議長は開会の挨拶で、今回の臨時会議の重要性を強調しました。
(テープ)
「今回の臨時会議は極めて重要です。新時代を迎えるにあたり、国家機構の抜本的な改革が求められています。特に組織の合理化は喫緊の課題であり、党員と国民からも強い期待が寄せられています。この改革は2026年に控える第14回党大会や第16期国会議員選挙、そして2026年から2031年を任期とする各級人民評議会選挙に向けた組織体制づくりの土台となります。また、現在直面している制度・政策上の課題を解決し、インフラ整備を進め、国の資源を最大限に活用することで、新たな発展の基盤を築きたいと考えています。これらの取り組みを通じて、第13回党大会で掲げた国家目標の実現を目指してまいります」
今会期は2月19日までの日程で、第15期国会・政府における組織改革に関する複数の法案と決議を審議します。これらは政治システム全体の効率化を図るための党中央の方針を具体化するものとなります。
主な議題には、2025年の経済成長率8%以上を目指す経済社会発展計画の補足案や、ラオカイ・ハノイ・ハイフォン鉄道建設計画、科学技術・イノベーション推進策、ニントゥアン省での原子力発電所建設など、重要インフラ整備に関する方針が含まれます。さらに、人事案件についても審議される予定です。
マン国会議長は国会議員に対し、次のように要請しました。
(テープ)
「今回の会議では、実践的な課題と政治的な責務に応えるべく、建設的な議論を重ねていただきたいと思います。全国の有権者と国民の期待に応えるため、国会議員の皆様には忌憚のない意見を出していただき、高い次元での合意形成を目指していただくことを願っています」
(VOVWORLD)