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ベトナム・フランス 多面的な協力強化

フランス・ニースで開催中の第3回国連海洋会議(UNOC 3)に出席するため、フランスを訪問中のファム・ミン・チン首相は、9日、エマニュエル・マクロン大統領と会見しました。

席上、両首脳は二国間関係の強化に向けた強い決意を表明し、それぞれの国がアジアとヨーロッパにおける橋渡し役となるようなパートナーシップの構築を目指すことで一致しました。経済・貿易・投資分野に関して、チン首相は「3つの多様化」、すなわち「市場の多様化」、「サプライチェーンの多様化」、「製品の多様化」を提案し、両国間の貿易促進と相互の市場開放に向けた緊密な連携をフランス側に呼びかけました。

また、チン首相は、EVIPA =EU・ベトナム投資保護協定の批准手続きの早期完了に向けたフランス側の関心と支援を要請するとともに、ベトナム産水産物に対するEUの「イエローカード」の早期解除についても、欧州委員会に対する働きかけを促しました。
さらに、チン首相は航空宇宙、衛星、エネルギー技術、バイオテクノロジー、デジタル産業、半導体技術、量子技術、デジタルインフラおよびデジタル経済など、戦略的分野におけるベトナムの能力向上に向けて、フランスの支援を要請しました。

両首脳は、国際および地域の懸案事項についても意見を交わし、アフリカ、中東、中・南米諸国との協力促進に向けて緊密に連携していくことで一致しました。そして、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約(UNCLOS)に則り、ベトナム東部海域(南シナ海)における平和・安定、海上・上空の自由航行の維持に対する支持を改めて強調しました。
この機に、チン首相は、2025年10月にハノイで開催予定の「サイバー犯罪防止に関する国連条約署名式」にフランスからのハイレベル代表団の参加を招請しました。

(VOVWORLD)


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