席上、ビン副首相は、ベトナムが制度改革を推進し、投資環境の改善に努めていることを強調しました。また、AI＝人工知能、半導体、再生可能エネルギーといった新興分野において、大口金融投資家や金融機関の誘致を積極的に進めていると説明し、トニー・ブレア氏に対し、国際的なネットワークを活かした連携の促進や、戦略的提言を行うよう希望を表明しました。

これに対し、トニー・ブレア氏は、ベトナムが国際金融センターの設立を決定したことは「正しい選択」であり、その発展方針を高く評価すると述べました。また、同センターが国際金融市場への本格的な参入に向けた重要なステップとなると明らかにし、透明性の高い法的枠組みの整備や、新たな投資機会の創出が不可欠であるとの認識を示しました。さらに、国際的な実務経験をベトナムと共有し、必要な支援を行うことを確約しました。

エネルギー分野について、トニー・ブレア氏は、ベトナムが再生可能エネルギーや原子力発電の開発において大きな潜在力を持っていると述べ、データセンターの発展に向けて、エネルギーインフラや水資源、質の高い人材の確保が重要であると強調しました。

これに対し、キーヴェニー氏は、ベトナムの国際金融センター設立を引き続き支援する意向を示し、裁判官の育成や国際裁判官との交流を通じた法制度強化、金融分野の人材の育成・交流プログラムの構築など、多方面での協力を提案しました。

同日、ビン副首相は、ロンドンで開催されたFDI＝外国直接投資ビジネスフォーラムに出席し、講演を行いました。

訪問を機に、レ・ティ・トゥー・ハン外務次官がイギリスのキャサリン・ウェスト外務開発省閣外大臣と会見し、両国間の協力関係について意見交換を行いました。

(VOVWORLD)