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ベトナム、UNCLOS 1982の尊重を関係国に呼びかけ

海上における紛争は、武力の行使や威嚇を行わず、外交的および法的手段により、国際法、とりわけ1982年のUNCLOSに則って平和的に解決されるべきであるというのが、ベトナムの明確かつ一貫した方針です。

17日午後、ハノイで行われた外務省の定例記者会見で、ベトナム外務省のファム・トゥ・ハン報道官は、フィリピンと中国の間で提起された仲裁裁判に関し、国連海洋法条約(UNCLOS)付属書VIIに基づいて設立された仲裁裁判所が判決を下してから9年を迎えることに関連して、ベトナムの見解を問われました。

ハン報道官は、ベトナムの立場は、2016年7月12日、2021年7月12日、2023年7月15日の外務省報道官声明で一貫して明確に示されていると述べました。海上における紛争は、武力の行使や威嚇を行わず、外交的および法的手段により、国際法、とりわけ1982年のUNCLOSに則って平和的に解決されるべきであるというのが、ベトナムの明確かつ一貫した方針です。

さらにハン報道官は、関係各国が他国の権利を尊重し、UNCLOS 1982で規定された法的義務を誠実に履行するとともに、国際法に基づき、ベトナム東部海域(南シナ海)における平和、安定、安全、航行の自由、秩序の維持に向けて、積極的かつ実効的に貢献する必要があると強調しました。

ベトナムはUNCLOSの締約国であり、ベトナム東部海域に面する沿岸国として、UNCLOS 1982が海域における権利の範囲を包括的かつ徹底的に定める唯一の法的根拠であると認識しています。そのため、UNCLOSの締約国による海洋権益の主張は、同条約の規定に合致していなければならず、各国はUNCLOSに基づき確立された沿岸国の管轄権を尊重すべきであると強調しました。

(VOVWORLD) 


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