先頃、ファム・ミン・チン首相は、クリーンエネルギーへの転換に関する実施計画に署名しました。この計画は、低炭素開発という世界的な流れに積極的に対応し、国内外のあらゆる資源を電力開発に活用することを目標としています。
また、石炭火力発電所における排出量削減のため、クリーン燃料を併用する技術の研究・応用を進め、石炭火力発電所の段階的な廃止に向けたロードマップの作成を進め、再生可能エネルギーの開発と最大限の活用を推進し、地球規模の気候変動対策に貢献する方針です。
さらに、気候変動への対応とエネルギー転換に関する包括的な対策を策定・実施し、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという国際公約の達成を目指します。
2030年までに、旧式で効率の低い石炭火力発電所を対象に、二酸化炭素の回収・貯留(CCS)システムの試験的な設置を研究・実施し、石炭火力発電所においてバイオマス燃料やアンモニアを併用する技術の研究・試験導入を進め、CO2排出量の削減を図るとしています。
また、2045年までに、少なくとも1160MWのクリーンエネルギーを開発・導入し、既存電源の代替を進めることで、国の電力供給を安定的に確保するとともに、2050年までに、十分なクリーンエネルギーを開発し、国の電力システムへの安定供給を確保するという目標が設定されました。
(VOVWORLD)