発見

ベトナム古代衣裳の新しい活力

ベトナムの伝統的な衣装と言うと、多くの人がすぐにアオザイを思い浮かべます。しかし、歴史を通して、私たちの国の各時代にはその時代の文化的痕跡を持った独自の衣装がありました。多くの若者の関心と映画や歴史的芸術プロジェクトの発展により、ベトナムの古代衣裳は現代の新しい生活に戻ってきました。

現在、何万ものいいねを集めている「ダイ・ヴィエット・コー・フォン」「ベトナム・センター」など、古代ベトナムの工芸品を研究して再現する多くのファンページがあり、71,000人以上のメンバーがいる「ホイ・ヴィエット・フック」にはベトナムの古代衣裳について語り合い、知識を共有する多くの記事が掲載されています。


「ホイ・ヴィエット・フック」のメンバーから90年代生まれの女性グエン・ゴック・ミン・チャウを見つけ、出会いました。ベトナムの古代衣裳に情熱を注ぐ若いベトナム人デザイナーの一人で、チャン・フー通り(ホアン・キエム地区、ハノイ市)にガウ・べオ・ストアというブランドショップを開いています。彼女はハノイ経済技術大学で自動化を専攻して卒業しましたが、学生時代から中国の古代衣装を収集することに熱中し、徐々にベトナムの歴史について学びました。ベトナムの古代衣裳の価値を失わないように基本的な決まりと知識を学び終えたミン・チャウは広袖の5枚布の上着としても知られているグエン王朝のチュニックを縫い始めました。



デザイナー、グエン・ゴック・ミン・チャウの職場。




衣服のモチーフは手縫い。




若者やその両親に好評なグエン・ノック・ミン・チャウがデザインしたベトナム古代衣裳。




最高の製品を手に入れるために、デザイナーのグエン・ゴック・ミン・チャウから委託を受ける仕立て屋。


当初、縫製を始めたミン・チャウは、長年の縫製経験を持つ祖父に、生地から上着を作る際に図面を描くように頼まなければなりませんでした。何度もカットし、修正を加えた後、三ヶ月かかってようやく最初の衣裳を作ることができました。この最初の成功と古代衣裳の襟の形を充分に理解したことにより、彼女はベトナムの若者のお祭りや伝統的なテト、日常生活におけるニーズに応えるためにアオザイとニャット・ビン衣服を製作し始めました。


ミン・チャウが身につけた縫製技術は通常の縫製と何ら変わりはありません。ボタンを作るときは中国のボタンと混同されないように磨いて、大きすぎないようにする必要があります。美しい襟が必要な場合は内側に二層縫う必要があります。通常、襟は前から後ろに縫い目がないため、カットが難しいと言われています。襟付きの衣服はほとんどがAラインであるため、シルク、ブロケードで作られるのが一般的です。ベトナム古代衣裳の典型的な特徴は長方形の襟で、二つの裾は着用するとぴったりとフィットし、襟には縁取りのある模様が配置され、中央には鳳凰のボタンがあることです。

ベトナムの古代衣裳の価値を維持するために、ブランドのデザイナーは多くの精巧な段階を経て、完璧な方法で製品を完成させなければなりません。襟のパターン、ボタンのライン、衣装の長さは新しいものもありますが、基本的にベトナムの襟の価値を維持しているブランドが多いようです。古代の衣装を学び、着る動きも急速に広がっています。今日、ベトナムの若者はお祭り、テトの休日、日常生活でベトナムの古代衣裳、ニャット・ビンなどにも親しむようになりました。



デザイナーのグエン・ミン・チャウが製作したベトナム古代衣裳

写真:資料












文:ガン・ハー

写真:チャン・タイン・ザン、資料



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