ベトナムのド・フン・ビエト外務次官は2月3日から5日まで、ニュージーランドを公式訪問しました。同次官は「ニュージーランド首相のASEAN招待プログラム」の一環として、第13回ベトナム・ニュージーランド政治協議の共同議長を務め、ニュージーランド外務貿易省と一連の協議を実施ししました。
ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相は会見で、両国の外交関係樹立50周年と戦略的パートナーシップ締結5周年を迎え、二国間関係が着実に発展していることへの満足感を示しました。さらに同首相は、両国間の強固な政治的信頼関係と多くの共通点を指摘しました。農業や教育といった従来の協力分野に加え、新たな分野での連携可能性にも期待を表明しました。
政治協議では、両国関係のさらなる深化に向けた具体策が話し合われました。特に、国防・安全保障分野での協力強化や、相互の市場アクセス改善を通じた二国間貿易額の30億ドル達成が主要な目標として掲げられました。加えて、気候変動対策やエネルギー転換、科学技術、イノベーション、デジタル化といった新分野での協力を、今後の二国間関係の柱として育てていくことで合意しました。
また、地域情勢に関する意見交換では、ベトナム東部海域（南シナ海）の平和と安定、航行の自由の維持が重要との認識で一致したほか、国際法に基づく平和的な紛争解決の必要性を確認しました。
(VOVWORLD)