会見で、トー・ラム書記長は「今後、ベトナムとEUの関係が益々より実質的に強化され、新たな発展段階へと進む」との確信を表明すると共に、「EUがベトナムの外交政策において最も重要なパートナーの一つである」と強調しました。また、トー・ラム書記長はEUとベトナムとの関係が樹立されてからこの35年間、あらゆる分野で活発かつ包括的に発展していることに喜びの意を示すと同時に、両側がそれぞれの市民に対するビザ発給の円滑化について検討するよう提案しました。

一方で、ジュリアン・ゲリエ大使は、「ベトナムがアジア太平洋地域におけるEUの信頼にたる優先パートナーである」と明らかにすると共に、「EUは2045年までに先進国入りし、2050年までにネット・ゼロ排出を達成するという目標の実現においてベトナムを支援・支持したい意向がある」と表明しました。

また、ジュリアン・ゲリエ大使は「EUとベトナムが国際貿易体制の維持、サプライチェーンの中断防止および各国の安定的で繁栄した成長の確保において共通の利益を有している」との見解を述べました。

両者はベトナムとEUが、地域および世界の平和・安定・発展のために、ASEAN・EUの枠内における協力を強化する必要がある他、グローバル貿易にとって戦略的で重要な役割があるベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)の平和と安定を確保する必要があることで一致しました。

(VOVWORLD)