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ベトナム、阮朝の金印を国に戻す

金印はグエン王朝の最後の皇帝であるバオダイ帝が保管し、死後は最後の妻であるフランス人のモニーク・ボードーさんが保管していたとされていますが、彼女の死後、家族が違法に売却した可能性が高いとみられます。

14日夜、文化スポーツ観光省は、ベトナム最後の王朝である阮(グエン)朝に由来する金印返還の交渉を成功裏に完了したと発表しました。これによりますと、同省はフランス・パリのオークションハウス「ミロン(Millon)」のほか、関連機関と連携し、両国の法的規定に従って、金印を早期に国に戻すとしています。

これに先立ち、文化スポーツ観光省のホアン・ダオ・クオン次官率いる作業グループはフランスに発ち、ミロンと交渉を行いました。ミロンは、阮朝の金印と金椀を競売にかけ、金印を200万~300万ユーロ(約2億9000万~4億4000万円)で売却する予定でしたが、ベトナム側との交渉のため、オークションのスケジュールがこれまでに2回変更されていました。

なお、金印はグエン王朝の最後の皇帝であるバオダイ帝が保管し、死後は最後の妻であるフランス人のモニーク・ボードー(Monique Baudot)さんが保管していたとされていますが、彼女の死後、家族が違法に売却した可能性が高いとみられます。

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