4日から7日にかけて、インドネシアでASEAN=東南アジア諸国連合の第43回首脳会議と関連会合が行われます。
ASEAN常駐ベトナム政府代表部のグエン・ハイ・バン大使によりますと、これらの会議で49件の文書が採択されるとしています。これらの文書は数ヶ月間にわたり、行われてきたASEAN加盟国内、およびASEANとパートナーとの交渉で収められた成果です。その中にASEAN成長中心地や食糧安全保障の確保、デジタル経済の開発枠組み、気候変動対応、海洋経済開発協力枠組み、移住労働者の権利保護枠組みなどに関するASEANの指導者の声明が含まれています。
バン大使はASEAN首脳会議や関連会合へのベトナム代表団の参加について次のように語りました。
(テープ)
「今回、ベトナム代表団は政治・経済安全保障・文化社会といったASEANの3本柱の補強に貢献します。政治・安全保障に関して、ベトナムはASEAN2020の議長国として2025年以降の発展方向性を打ち出すよう提案しました。今回の首脳会議はベトナムのイニシアチブに従って、2045年までのビジョンに関する声明を採択する予定です。また、ベトナムはインド太平洋に関するASEANアウトルックの作成にも様々な適切な意見を提出しました。さらに、ASEANの協力と発展のための平和で安定した環境の維持に対するベトナムの貢献も重要な意義があります」
なお、第43回ASEAN首脳会議でベトナム代表団はジェンダー平等の確保や子ども、身体障がい者、社会的弱者の補助、教育分野でのデジタルトランスフォーメーション、ASEAN加盟国間の教育基準の標準化などに関し、意見を提出するとしています。
(VOVWORLD)