カナダで開催されている生物多様性の保護を話し合う国連の会議「COP15」の会場で、「生態系の文明・地球のすべての生物の共通未来づくり」をテーマとしたハイレベル会合が行われました。席上、ベトナム資源環境省のボ・トゥアン・ニャン次官は発言に立ち、「ベトナムは地球上の生物多様性の保存に積極的に参加し、生物多様性国家戦略の展開にあらゆるリソースを活用していく」と強調しました。

ニャン次官によりますと、１９９４年に生物多様性条約を締約して以来、ベトナムは生物多様性を脅かす問題の包括的な解決に取り組み、その中で法律の整備や国際協力を促進してきました。今年１月、ベトナムのファム・ミン・チン首相は２０３０年までの生物多様性国家戦略、２０５０年までのビジョンを採択したとしています。

なお、ベトナムは生物多様性条約締約国として新たな金融メカニズムの作成や財源の活用、科学協力、技術移転の促進を提案しました。これにより、各国、組織、一人一人は「自然と共生」を目指す環境ビジョン２０５０の現実化における役割と責任を最大限に発揮すると期待されています。