ベトナム国家観光総局は7日、今年1月から5月までの5か月間に、ベトナムを訪れた外国人観光客数が延べ920万人を超え、前年同期と比べ、21.3%増となったと発表しました。5月単月では延べ150万人を超え、前年同月比で10.5%増加しています。
市場別では、中国が引き続き最大の送客国で、観光客数は236万人に達し、全体の26%近くを占めています。このほか、台湾、アメリカ、日本、カンボジア、インド、オーストラリア、マレーシアなども上位の市場となっています。また、年初からの5か月間でベトナムを訪れたロシアからの観光客は121%増となる延べ21万人を記録し、ヨーロッパ地域で最多となりました。このほか、中国(+47.2%)、日本(+18.3%)などからの観光客も大幅に増加しており、航空路線の回復、ビザ政策の緩和、プロモーションの強化といった取り組みの成果がうかがえます。
さらに、ベトナムが一方的に査証免除を行っているヨーロッパ諸国からの観光客も堅調に伸びており、イギリス(+19.5%)、フランス(+19.8%)、ドイツ(+16.1%)、イタリア(+24.7%)、スペイン(+10.3%)、デンマーク(+10.9%)、スウェーデン(+15.1%)、ノルウェー(+14.3%)などが挙げられています。
現在、ベトナム観光業界は国内外での観光プロモーションを一層強化しており、今月末には国家観光総局がポーランド、チェコ、ドイツで観光PRイベントを開催し、欧州市場の開拓を進める方針です。2025年には外国人観光客を2200万〜2300万人受け入れる目標を掲げています。
(VOVWORLD)