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ベトナム 中国にホアンサとチュオンサ両群島に対する主権への尊重を求める

(VOVWORLD) - 中国海軍がホアンサ諸島で軍事演習を行ったことはこの諸島に対するベトナムの主権を深刻に侵犯した行動です。

23日午後の定例記者会見で、ベトナム外務省のレ・ティ・トゥ・ハン報道官は、ベトナム東部海域(南シナ海)にあるホアンサとチュオンサ両群島に対するベトナムの主権を再び強調した上で、中国海軍がホアンサ諸島で軍事演習を行なったことを強く批判しました。ハン女史は次のように語りました。

(テープ)   

「中国海軍がホアンサ諸島で軍事演習を行ったことはこの諸島に対するベトナムの主権を深刻に侵犯した行動です。これは、DOC海上行動宣言の精神に背き、同海域の情勢を複雑にし、COC海上行動規範に関するASEANと中国との交渉および同海域の平和・安定・協力に悪影響を与えます。ベトナムは中国に強く反対し、ホアンサ諸島に対するベトナムの主権を尊重するよう求めます」

そして、日本政府が国連海洋法条約に基づく大陸棚限界委員会(CLCS)で、中国政府が南シナ海に外国船舶の無害通航権を認めない「内水」を設定する動きをみせていることに異議を唱えていたことについて、ハン女史は、「各国は同海域の平和・安定・協力を推進し、1982年国連海洋法条約をはじめとする国際法に従って紛争を平和的に解決するという立場を共有していると思う」と述べ、「ベトナムはその取り組みに積極的に貢献したい」と強調しました。


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