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ベトナム EUとASEANとの懸け橋になりたい

ベルギーで開催中のグローバル・ゲートウェイ・フォーラムへの出席を機に、ベトナムのチャン・ホン・ハー副首相は26日、ブリュッセルで、ジョセップ・ボレル・フォンテジェス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長、および気候政策担当の欧州委員Wopke Hoeskstra氏と個別会見を行いました。

EC欧州委員会のフォンテジェス副委員長との会見で、ハー副首相は、双方はベトナムEU自由貿易協定の展開と、ベトナムEU投資保護協定の早期批准を通じて投資・貿易分野の協力をさらに拡大する必要があると述べました。また、EC欧州委員会に対し、ECがIUU=違法・無報告・無規制漁業への対処が不十分であるとしてベトナムの水産物に適用しているイエローカードを早期に解除するとともに、エネルギー転換と気候変動対応においてベトナムを支援するよう提案しました。そして、ハー副首相は、EUとASEAN東南アジア諸国連合との懸け橋になりたいとし、EU・ASEAN戦略的パートナーシップの促進に貢献する用意があると強調しました。

一方、ECのフォンテジェス副委員長は、ベトナムはEUにとってアジアにおける重要なパートナーであると述べ、双方の関係は経済分野をはじめ、包括的に発展していると評価しました。また、ベトナムEU自由貿易協定をはじめ、双方の協力メカニズムを活用し、ベトナムとEUの関係をさらに促進していきたいとの考えを示しました。IUU問題について、同副委員長は、IUU対策に関するベトナムの取り組みを歓迎しました。

ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、双方は、同海域の平和・安定・航行の自由を確保するとともに、1982年国連海洋法条約をはじめとする国際法に従って紛争を平和的に解決するという見解を共有しました。

他方、気候政策担当の欧州委員Wopke Hoeskstra氏との会見で、ハー副首相は、ベトナムは COP26=国連気候変動枠組条約第26回締約国会議で出された約束を履行する決意であり、JETP=『公正なエネルギー移行パートナーシップ』の履行においてEUとの協力を強化したいとの考えを示しました。一方、Hoeskstra氏は、ベトナムに対し、2023年11月末からアラブ首長国連邦のドバイで開催されるCOP28におけるEUの構想を支持するよう呼びかけ、EUはつねに、グリーン展開においてベトナムとともに歩むと強調しました。

(VOVWORLD) 


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