今後の取り組みとして、チン首相は各級の党委員会や地方行政府に対し、鉄道事業に伴う用地取得やインフラ移転を円滑に進めるよう指示しました。
9日午前、ハノイの政府本部において、鉄道分野における国家重要プロジェクトおよび重点事業の運営委員会委員長を務めるファム・ミン・チン首相の主催のもと、同委員会の第3回会議が開催されました。会議は、全国19の省・中央直轄市にもネット配信されました。
会議でチン首相は、2030年までの鉄道輸送の発展方針と2050年までのビジョンを示し、2045年までにベトナムを高所得の先進国に発展させるという目標を実現するため、近代的かつ一貫性のある鉄道輸送システムの構築が急速かつ持続可能な社会経済発展を後押しするカギであると強調しました。特に、鉄道輸送は南北経済回廊と大都市圏の旅客輸送において中核的な役割を果たすと位置付けるとしています。
今後の取り組みとして、チン首相は各級の党委員会や地方行政府に対し、鉄道事業に伴う用地取得やインフラ移転を円滑に進めるよう指示しました。その際、住民の新たな生活拠点や雇用、生活手段の確保にも十分配慮し、少なくとも以前と同等、もしくはそれ以上の条件での再定住と生計の安定が図られるよう支援を行うべきであると述べました。
(VOVWORLD)