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チン首相、第38回と第39回ASEAN首脳会議に参加

(VOVWORLD) -2021年のASEAN議長国であるブルネイのハサナル・ボルキア国王の招きに応え、ファム・ミン・チン首相率いる代表団は26日午前オンライン形式で開幕した第38回と第39回ASEAN首脳会議に参加しました。

第38回と第39回ASEAN首脳会議、ASEAN+首脳会議を通じて、ベトナム代表団は独立、自主、全方位、国際関係の多様化、国際社会への全面的かつ広範な参入を進めるという対外政策を再確認するとともに、2020年のASEAN議長国の成果を発揮し、ASEANの共通の活動に主体的かつ積極的に参加する姿勢を示すとされています。

会議で発言に立ったチン首相は「ベトナムはASEAN加盟諸国と協力して、困難を乗り越え、ASEANの団結を維持し、ASEAN共同体を構築し、浮上している試練に効果的に対応することを望んでいる」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「我々は新常態における新型コロナウイルスに安全、かつ、臨機応変に対応するため、認識を変えなければなりません。ですから、新型コロナに感染する人が居れば、安全に生活を送ることはできません。地域と世界で新型コロナ禍が流行しているならば、安全な国はないのです。新型コロナ禍が複雑に推移しているので、私たちは対応方法を調整しなければなりません。ASEANが安全な適応、柔軟な対応、疫病の効果的な抑制を行うと共に経済回復を強化するという新しい戦略にシフトする時が来ました。ワクチンの研究・生産を強化しているASEAN加盟諸国の一つであるベトナムはワクチンの生産技術と新型コロナウイルスの治療薬を早期に移転するよう提案します」

第39回ASEAN首脳会議で発表したチン首相は「ASEANのこの54年間の核心的な価値は団結にある。そのため、当面、ASEANはミャンマーを支援するため、団結を強化する必要がある」と強調しました。

ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海問題に関して、チン首相は次のように語りました。

(テープ)

「ASEANはベトナム東部海域の平和、安定、安全保障の確保における主体的な役割を示さなければなりません。ASEANはベトナム東部海域に関する終始一貫した立場を堅持し、この海域の情勢を複雑化させないように自制をし、国際法を遵守するという各国の公約の履行を強化する必要があります。ASEANは国際法と1982年国連海洋法条約に従って、DOC=海上行動宣言を十分でかつ効果的に履行し、COC=海上行動規範の早期作成のため努力します。」


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