ファム・ミン・チン首相は23日、南中部で発生した豪雨・洪水を受け、被害克服、生産・事業活動の回復、住民生活の安定化を急ぐよう求める緊急公電を発しました。
公電では、洪水や土砂崩れで孤立したすべての世帯に、あらゆる手段を講じて必ず接触し、特に浸水が深刻で家屋や財産を失った世帯に対して、「飢えや渇き、寒さにさらしてはならない」として、食料・生活必需品の緊急支援を迅速に届けるよう求めています。行方不明者の捜索、負傷者の救護、犠牲者の埋葬支援も徹底し、死亡・行方不明・負傷者が出た世帯には規定に基づき訪問・支援を行うとしています。
一方、各地では洪水後の感染症対策が進められています。ダクラク省保健局のネイ・フィ・ラ局長は次のように述べました。
(テープ)
「水が引いた場所から順に防疫活動を展開し、消毒、清掃、動物の死骸が多い地域での重点対策、生活用水の安全確保を進めています。保健局は水が完全に引くのを待たず、60人以上の職員を最も被害の大きかった村に派遣しました。併せて、浸水しなかった地域から応援職員を動員して被災地を支援しています。洪水発生前から医療機器の移転や患者の高地への避難計画を準備しており、ここ数日で計画を着実に実行しています」
中部ザライ省、カインホア省でも、環境消毒、生活用水の処理、住民生活の早期安定化に向けた支援が急ピッチで進められています。
(VOVWORLD)