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チン首相、EIBに対しベトナム向け新世代ODA融資を提案

12日午後、ハノイでファム・ミン・チン首相は、EIB=欧州投資銀行のニコラ・ビア副総裁、およびEIBとドイツのブロスナン・ノルデン・グループの幹部らと会見しました。

チン首相は、EIBとベトナムが、新世代のODA=政府開発援助の協定を締結することを提案しました。この新協定では、従来よりも大規模な資金調達を可能にし、優遇金利を適用し、手続きを簡素化し、条件を緩和することを目指します。また、この融資は、国営経済部門向けの資金提供だけでなく、ベトナムの民間経済部門への財政支援も含めるべきだと強調しました。そして、EIBが持続可能な金融システムの管理・運営に関する経験を共有し、先端技術の支援・移転、人材育成、経営科学の分野でベトナムを支援することへの希望を表明しました。

さらに、チン首相は、ベトナムがグリーン・トランスフォーメーションとエネルギー転換に向けた取り組みを強化していることを強調し、EIBに対し、グリーン・ファイナンスの資金調達、優遇制度の構築、革新的な金融ソリューションの提供に関する経験を共有し、再生可能エネルギープロジェクト、排出削減、気候変動への適応を支援するよう要請しました。

これに対し、ニコラ・ビア副総裁は、EIBが1997年以来ベトナムとの金融協力関係を構築し、ハノイとホーチミン市の都市鉄道プロジェクトを含むインフラ整備、環境、エネルギー分野の発展に協力してきたことを紹介しました。さらに、EIBはベトナムと連携し、2025年に8%、その後の数年間で二桁の成長率を達成するための具体的なプロジェクトを支援する用意があると述べました。

ビア副総裁は、ベトナム政府に対し、行政手続きを引き続き改革し、EIBの資金が迅速にベトナムの開発プロジェクトに投入されるよう求めました。その上で、EIBはベトナムの金融センターの発展、先端技術の移転、人材育成、経営科学の分野においても支援を行う用意があると述べました。

(VOVWORLD) 


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