これらの首脳会議で、ベトナムを含むASEAN諸国の首脳らは相手国に対し、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題に関するASEANの共通の立場を支持するよう要請しました。
首相の動静を担当する当放送局(VOV)のレポーターによりますと、6日午後、ジャカルタで、ファム・ミン・チン首相とASEAN諸国の首脳らは、第26回ASEAN+3=ASEANと日本・中国・韓国首脳会議や、ASEAN・アメリカ首脳会議、ASEAN・カナダ首脳会議に出席しました。
ASEAN+3首脳会議で、チン首相は、「ASEANと日本・中国・韓国は経済・貿易・投資協力を強化すると共に、デジタルトランスフォーメーションや、デジタル経済、電子商取引、AI=人工知能などの分野に協力を拡大させる必要がある」と訴えました。
第11回ASEAN・アメリカ首脳会議で、チン首相は、「ASEAN・アメリカ協力関係を深化させるため、双方間の経済・貿易協力を重要な柱に、そして、科学技術とインベンションを原動力にする必要がある」と強調しました。
また、ASEAN側に対し、「アメリカと緊密に連携し、医療や、教育、エネルギー、環境、持続可能な開発などに関するASEAN・アメリカイニシアティブを効果的に展開するよう」求めました。さらに、アメリカ側が気候変動への対応や、エネルギー転換などの分野でベトナムを支援することへの希望を表明しました。
ASEAN・カナダ首脳会議で、チン首相は、「現時点はASEAN・カナダ関係を格上げする良いタイミングである」との見解を表明し、「双方は貿易・投資協力を促進し、サプラインチェーンを安定化させる必要がある」と訴えました。会議で、ASEAN諸国とカナダは食糧安全保障分野での協力に関する共同宣言を発表しました。
なお、これらの首脳会議で、ベトナムを含むASEAN諸国の首脳らは相手国に対し、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題に関するASEANの共通の立場を支持するよう要請しました。
(VOVWORLD)