28日午前、政府本部で、ファム・ミン・チン首相は、ベトナムに投資しているイギリス企業との懇談会を開催しました。
懇談会でチン首相は「ベトナムとイギリスの関係はかつてないほどに発展している」と強調するとともに、「今後、両国はあらゆる分野において協力をさらに促進すべきである。その中でも、ベトナムとイギリスのFTA自由貿易協定を最大限に活用し、今後数年間で貿易・投資の成長を二桁に引き上げることを目指している」と明らかにしました。
また、チン首相はテクノロジーやサービス、金融分野におけるイギリスの強みを高く評価するとともに、イギリス政府および企業に対し、ベトナムとの協力関係を新たな段階へと飛躍させるための突破口を切り拓くよう呼びかけました。
チン首相は、次のように語りました。
(テープ)
「金融・銀行分野における突破口として、イギリスはベトナムに対し金融サービスの提供を支援し、ホーチミン市およびダナン市における国際金融センターの構築を後押しすることを望んでいます。また、ベトナム企業とグローバル・バリュー・チェーンとの連携を強化し、ベトナムにおける科学技術分野の『ユニコーン企業』の開発を目指すことも重要な突破口と位置づけられています」
さらに、チン首相は、「両国はその他の様々な分野においてもブレークスルーを実現する必要がある」と強調しました。その中には、両国の経済の結びつきをより緊密かつ実質的・効果的にすることや、科学技術やイノベーション、デジタルトランスフォーメーション、データベース構築、(AI)人工知能、ブロックチェーン分野を含む第4次産業革命を推進すること、グリーントランジションや気候変動対策、ネット・ゼロ(カーボンニュートラル)を実現すること、医療や教育、文化、スポーツ分野における協力を強化すること、英語をベトナムの第二言語とする取り組みへの支援などが取り上げられました。
(VOVWORLD)